お笑い芸人のサンシャイン池崎さんは2021年2月5日に、112万1706円 をNPO法人「猫の森」に寄付しました。これは愛猫との日常を紹介するYouTubeチャンネル『ふうちゃんらいちゃんねる』の収益から、経費を除いた全額にあたります。
「ふうちゃんらいちゃんねるを見て頂いている皆さまのお陰で、第一回の寄付をすることができました!形になったことがとても嬉しいです!」
寄付の報告をしたYouTubeの再生回数は22万回を超えました。
この記事では、サンシャイン池崎さんの保護猫活動に対する思いや、日本の猫の処分の現状、ファンの皆さんの反応についてご紹介します。
YouTubeチャンネルを始めた理由
幼い頃から猫が大好きだったというサンシャイン池崎さん。父親が猫嫌いだったため、芸能界で売れたら絶対に猫を買おうと決めていたそうです。
そしてついに、2018年にNPO法人「猫の森」から風神(ふうちゃん)と雷神(らいちゃん)を迎えることになりました。こっそり始めた猫愛溢れるTwitterの裏アカウントのフォロワー数が、今やサンシャイン池崎さんの公式アカウントのフォロワー数よりも、20万人以上も上回る事態に。
2019年8月には「ふうちゃんらいちゃんねる」という2匹の愛猫を主役にしたYoutubeチャンネルを開設したサンシャイン池崎さん。開設当初から再生回数に応じた広告収入から、必要経費を除いた全額を寄付することを名言されていました。
「お金は絶対的に必要。少しでも助けになればなと思った」
サンシャイン池崎さん、動画をみてくださった皆様、本当にありがとうございました🙇♀️
保護活動をする上で、人手ももちろん必要ですが猫ちゃん達にかかる活動費は医療費、施設維持費など毎月かなりの金額になります。
その活動費は皆様方のご協力の上で成り立っています。そして、たくさんの猫ちゃん達を救う事ができています。
引用:NPO法人猫の森ブログ
保護猫施設の運営は基本的に寄付で成り立っています。こうしてサンシャイン池崎さんは、チャンネル開設時の思いを実現させたのです。
保護猫活動に対する思いと日本の現状
保護団体の負担を軽減するために、ボランティアで保護猫活動の支援をしているサンシャイン池崎さん。施設での猫のお世話だけではなく、自宅で猫を預かり、人に慣れさせるお手伝いもされているとのこと。またご自身が積極的に発信する背景には、猫を飼うときに保護猫という選択肢があることを、色んな人に知って欲しいという思いがあるからです。
環境省のデータによると、2020年4月から2021年3月までの猫の保健所での引き取り数は約45,000匹、殺処分数は約13,000匹となっています。
引用:犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(環境省)
10年前に比べると、その数は格段に減っているとのことですが、この背景には、動物愛護法の改正や民間の保護団体の活躍があります。殺処分という悲しい結末を迎える動物たちをなくしていくために、このような保護団体の力は必要不可欠です。そして保護団体を支えていくために、皆さんからの寄付が必要になってきます。
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ファンの反応は?
サンシャイン池崎さんの寄付に対し、ネット上ではファンから賞賛の声が多く寄せられました。
「かっこいい!応援しよ。」
「こんな素敵な方が、保護猫たちの味方でいてくださることが嬉しい」
「普通やりたい気持ちはあっても、なかなか出来る事じゃない。」
ただのうるさい人から、動物愛溢れる優しい人へ。
サンシャイン池崎さんの印象は、保護猫活動を通じて180度変わったのではないでしょうか。YouTubeチャンネルをやその他の発信を見ても、保護猫活動のボランティアや寄付は、心の底からやりたくて仕方ないという思いが伝わってきます。そんな真摯な姿が、皆さんの心を動かしているのでしょう。
新しい寄付の形を世の中に提案したサンシャイン池崎さん
例えば、個人で保護猫活動をしている団体に、寄付をするケースを想像してみてください。そもそもお金がなかったり、あっても寄付の手続きが面倒くさかったり、偽善者と思われそうで嫌だとか、自分一人が寄付したところで何も変わらないという思いがあったりするなど、寄付のハードルは高いのではないかと思います。
しかし、今回のサンシャイン池崎さんの場合、可愛い猫の動画を見て癒されている間に、寄付ができてしまうのです。自分が実際にお金を出さなくても、動画を試聴することで応援することができる、これはSNS時代の新しい寄付の形ではないでしょうか。
今後もサンシャイン池崎さんのご活躍や、賛同してくださる皆さんの力が、1匹でも多くの保護猫たちの救いとなりますように。サンシャイン池崎さんの発信から、目が離せませんね!