今、地球が水不足に直面していることをご存知でしょうか。
日本に住んでいると、どこに行っても水道をひねれば綺麗な水が出てくる環境に慣れてしまうでしょう。
人の生活に必要不可欠の水。
でも、地球の資源には限りがあります。
水が枯渇するということは、人類だけでなく水が必要な生物全ての危機に直面するということです。
「水なんて海からとってくれば良いだろう」と思う方もいるでしょう。
でも実は、飲み水として使える水の割合は地球上にある水の約0.01%だけ。
水不足は深刻な問題として、地球をおびやかしているのです。
この記事では、水不足になる原因と、今私たちにできることを徹底的に解説します。
水不足の原因とは?大きな理由3つ
地球が水不足になっている主な原因は、3つにわけられます。
①環境汚染
②人口の増加
③環境破壊
人は生活をより良いものにするために水を犠牲にし、自分たちの首を絞めてしまったといっても過言ではありません。
それでは、3つの原因について深掘りして解説していきます。
水不足の原因①:環境汚染
環境の変化といえば、多くの人が実感しているのが「地球温暖化」です。
利用可能な水の量は、降水量にも左右されます。
地球温暖化は降水量に大きな影響を与え、必要な水の供給を不安定化させています。
雨の頻度や強度が今までと変わることで、水不足におちいる地域が増え始めました。
さらに、気温が上昇したことにより雪の量も減り、春先から夏にかけてじゅうぶんな水が確保できない原因になり始めています。
一方で水の量が増えれば良いわけではなく、洪水などの異常気象は安定した飲み水の供給を妨害します。
酸性雨や大気汚染は、供給できる水源そのものの汚染に繋がり、飲み水が減っていくのです。
水不足の原因②:人口の増加
日本では少子高齢化が進んでいますが、地球規模で見ると人口は上昇しています。
2050年にかけて現在より25億人もの人口が増加するとの予測されている未来で、水の需要も増えていくのは明らかです。
人口が増加するほど水が使われ、水不足の悪化は加速していきます。
さらに、人口が増えるにつれて産業も発展していくでしょう。
より高度な産業が求められることで工業排水が増え、人口の増加にともない生活排水も増えます。
このような排水が川や海の汚染へと繋がり、より飲料水として使える水が減っていきます。
水不足の原因③:環境破壊
綺麗な水は森林により生み出されます。
水源となる森林は、人が増え、開発が進むほどに伐採されてしまいます。
水を貯蔵するために必要な水源がなくなることで、水不足が悪化していきます。
さらに、水源へと戻される水が汚れていることも問題です。
家庭や工場から排出される汚染された水を綺麗にするためには、浄水処理が必要になります。
しかし世界規模でみたとき、浄水処理が整っている日本のような国ばかりではありません。
浄水処理ができる産業が整っていない国では、汚れた水をそのまま飲み続けることになります。
つまり、そこに住む人たちにとって水の汚染は、命に関わる問題となりうるのです。
酸性雨や大気汚染といった問題は、その国におさまる問題ではありません。
地球上にある全ての国が地球に対する責任感を持ち、見えない場所にある国へ及ぶ影響まで視野に入れた行動をする必要があるということです。
何ができる?水不足の原因にどう対応すべきか
日本では、水道をひねればいつでも綺麗な水が出てきます。
でも地球の裏側では、その一滴が飲めずに苦しんでいる人もいます。
私たち個人の行動が大きな変化を生み出せるとは思えない、と感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
できる人ができることを少しずつ行えば、総合的に大きな変化を生み出せるものなのです。
水不足解消のためにできること①:水を意識的に使わないようにする
日頃の生活で、水の節水を心がけてみましょう。
食器洗い、シャワー、料理、歯磨きなど、無駄に水を流しっぱなしにしていたら、こまめに止めてみてください。
必要のない水を使っていないか改めて考えてみると良いです。
水不足解消のためにできること②:生活からの排水を減らす
油物やソースなどがお皿についたまま洗っているなら、新聞紙やキッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うようにしてみてください。
また、シャンプーや洗剤、石鹸も使いすぎないようにしたり、自然にもどりやすいものを選んだりできると良いですね。
水不足の原因は人?今できることから行動しよう
今回ご紹介した3つの原因はどれも、水が有限であることを忘れて生活してきた人類が招いた結果です。
とはいえ、今の生活が水の犠牲の上で成り立っているのも事実。
今の生活水準を落とす生活というのは、簡単にできるものではないでしょう。
だからこそ、できる人ができることを、生活の中に取り入れながら実践できることが重要です。
これからは改めて、水が大切な有限資源であることを念頭におきながら生活していけると良いですね。