さて、昨今の日本では農業就業人口の減少、高齢化、担い手不足、耕作放棄地の拡大等、大きな課題を抱えています。

そんな日本の農業は4K(きつい、汚い、危険、稼げない)の印象が強い職業でした。しかし、ワールドファームはこれを新4K(簡単、感動・感謝、稼げる、家族のために)へ変え、儲かる農業を実践しながら次世代を担う若者を育て、農業を成長産業へと振興しようと地域一体となって取り組んでいます。

今回は、こうした新たなイノベーションで躍進しているワールドファームのサステナブルな取り組みについてご紹介していきます。

有限会社ワールドファームってどんな会社なの

出典:world-farm.co.jp

ワールドファームは、現在、つくば市など県内のほか、秋田県から熊本県まで10県の14カ所に計約300ヘクタールの農地を借り受け、平均年齢30歳のスタッフ約70人が、主にキャベツ、ホウレンソウ、ゴボウ、コマツナの4品目を栽培しています。野菜加工施設を中心に、100〜200ha規模の農地を確保し、直営農場や地域の生産者と連携して栽培した野菜を加工・販売(6次産業化)まで手掛ける「儲かる農業」を実践する農業法人です。

同社は、輸入野菜のうち50万トンを国産野菜に切り替える「農産物の国産化プロジェクト」を推進するとともに、将来の日本の農業を支える「次世代農業者の育成」に力を入れており、新たな需要創出と人材育成の両面から、持続可能な新しい農業モデルの構築を目指しています。

先述した通りワールドファームでは、アグリビジネスユートピア構想を提唱しており、これが「SDGs」とも親和性が高く、経済産業省でもSDGsに取り組む先進企業として紹介されました。

ワールドファームが実践する持続可能な開発とは

出典:share-wis.com

ワールドファームの具体的な取り組みの紹介に入る前に”持続可能な取り組み”とはどういったものなのか、ここで少し考えてみましょう。

「SDGs」

この言葉を近年、頻繁に目にしたり耳にしたりする機会が増えてきているかと思います。コンビニの商品紹介、電車の広告、テレビコマーシャル等、日本の社会においてSDGsが徐々に浸透してきている証拠です。しかし、「SDGsとは何ですか」と質問された際に答えられるほど詳しくない方もいらっしゃるでしょう。

このSDGsの定義づけは、貧困、飢餓、ジェンダー、教育、環境、経済成長、人権など、幅広い課題を2030年までに達成する国際目標として定めています。

従来のままの「生産」、「消費」を繰り返していたら、その影響は、地球規模の環境の悪化や、貧困の深刻化、生態系の破壊などの形で現れることになります。これでは、人類は持続可能な開発を進めることが難しくなります。こうした意味合いも込め、「持続可能な開発」としてSDGsが作られたのです。

また多くの企業がSDGsをきっかけとして、既存のシステムをアップデートし、更なる成長へと向かうことで経済的効果をもたらしています。

地域一体型プロジェクト「アグリビジネスユートピア」

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ワールドファームは、農産地の地域一体型プロジェクト「アグリビジネスユートピア」構想を見据えて以下を実現すると宣言しています。

このアグリビジネスユートピアとは、大規模農場の中心に加工工場を設置することで地域活性化を図るとともに、循環型社会の形成などと合わせていく拠点を全国に約100箇所設置していくことを目指すプロジェクトです。

加工工場設置により、従来までの天候に作業を左右されることなく、晴れた日は農業をし、雨の日は工場で加工するなどして人件費の無駄を省くことに成功しました。

出典:world-farm.co.jp

アグリビジネスユートピアにて、地方行政や現地企業と提携し、地域循環型システムを構築すれば、誰も手を付けられなかった限界集落でさえ雇用が生まれ故郷に人が戻り、消費や産業を復活させることが可能となるでしょう。

また「地域価値」だけでなく「販路開拓(出口)」が実現されており、現に供給可能量の18倍の引き合いを獲得しています。これは高齢化が進み、販路開拓(出口)に苦労する事例が絶えないアグリ業界では驚異的ともいえる数字かと思われます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

4K(きつい、汚い、危険、稼げない)のイメージが根強く残っている農業産業界に有限会社ワールドファームは、より生産性の高い革命的なシステムを定着させ、儲かる農業を見事に実現させています。

日本の農業産業界に大きな勢いをもたらし、新たな担い手の育成にも力を入れている有限会社ワールドファームに今後も目が離せません。