寄付をすると聞くと、募金箱に小銭を入れる方法を思い浮かべる方が多いですよね。
しかし、昨今ではスマートフォンから簡単な操作で寄付ができるようになっている寄付先も少なくありません。
それに伴い、クレジットカードやポイントといった馴染みのあるツールを利用し、寄付ができるところも増えています。
そこで、今回の記事では募金箱以外で寄付をする方法や注意点についてまとめてみました。
募金箱以外でできる寄付の方法4つ
募金箱で寄付する以外に、簡単にできる寄付の方法は主に4つあります。
- クレジットカードで寄付をする
- ポイントを利用して寄付する
- ふるさと納税で寄付をする
- 古着を寄付する
それぞれみていきましょう。
クレジットカードで寄付する
1回限りの寄付にクレジットカードが利用できるのはもちろんのこと、寄付先によってはサブスクのような形で毎月決まった金額を指定口座から引き落として寄付できます。
引き落とし設定をすることで毎回寄付をする手間が省け、継続的に寄付先への支援ができるでしょう。
また、通常の買い物と同じように支払った金額に対し、カード会社で定める既定のポイントが貯まるのもメリットのひとつです。
ポイントを利用して寄付する
買い物や各種サービスで貯めたポイントを、原則1ポイントから寄付に利用できます。
直近でこれといった使い道のない期限付きのポイントや余ったポイントを使えるため、ポイントの有効活用に繋がるでしょう。
ふるさと納税で寄付する
ふるさと納税を利用することで、自身で選んだ自治体に寄付ができます。
寄付先を自由に選択できることに加え、寄付のお礼として返礼品を受け取れるのも魅力のひとつ。
また、ふるさと納税では1年間の寄付合計額から2,000円を差し引いた金額をもとに所得税と住民税の控除が受けられます。
ただし、ふるさと納税では家族構成や年収によって控除限度額が定められているため、利用前にしっかりと確認するようにしましょう。
参考:総務省|ふるさと納税ポータルサイト
物を寄付する
現金やポイントだけでなく、以下のような物で寄付する方法もあります。
- 洋服
- ランドセル
- 未使用のはがき
- 本
- 食べ物(缶詰やレトルト食品)
捨てるには勿体なく、まだ使えるといった場合は、寄付を検討してみるのもよいかもしれません。
寄付先や寄付の方法については、該当の寄付先へ問い合わせてみてください。
寄付は少額でもいい
寄付と聞くと、ある程度まとまった金額でなければいけないような感覚に捉われてしまう人も多いですよね。
しかし、結論から言えば寄付は少額からでも可能であり、寄付に金額の大小は関係ありません。
事実、2019年に内閣府が公表した「市民の社会貢献に関する実態調査」を見ても、2018年中に寄付をした人の中で約4割が2,000円未満だったことがわかっています。
「この団体のこの活動に感銘を受け、支援したい」といった気持ちがなによりも大切です。
とはいえ、寄付先によって最低限度額が設けられているところもあるため、寄付をする前にホームページ等で確認することをおすすめします。
寄付するときに気を付けたいこと
簡単に寄付ができる方法が増えている一方、ボランティアやチャリティ活動と称して、募金を募る詐欺が横行していることも事実です。
そこで、寄付する前に寄付先が信用できる団体かどうかを調べるようにしましょう。
確認方法として、寄付しようとしている団体が公益事業について行政庁から認定を受けているかどうかといったことが挙げられます。
しかし、中には認定されていないものの活発的に寄付活動を行っている小規模の団体も存在します。
その場合は、決算情報の開示や寄付がどのように利用されているかを確認しましょう。
寄付先によっては寄付金控除もある
寄付により、寄付金控除が適用されるケースがあります。
この寄付金控除を受けるためには、下記の3つの条件を満たさなければなりません。
- 指定された寄付先に寄付をする
- 1年間のうちに2,000円を超える現金の寄付をする
- 確定申告をする
これらの条件を満たすことで、住民税や所得税の控除を受けられます。
なお、寄付金の全額が寄付金控除の対象となるわけではなく、控除額には一定の制限があることに注意が必要です。
まとめ
今回の記事では募金箱以外でできる寄付の方法や気を付けたいことについて、お伝えしました。
これまで以上に寄付が身近な存在になりつつある一方で、詐欺などのトラブルが増加しているのもまた事実。
せっかくの寄付がトラブルに巻き込まれることを防ぐためにも、寄付する前に寄付先の信用性を見極めることが大切です。
この記事を参考に、自身にあった寄付の方法を見つけてもらえたら幸いです。