出典:spingle.jp
広島県府中市に本社を置くレザースニーカー製造・販売の株式会社スピングルカンパニー。
1997年の創業以来、究極の履き心地を追求し続け、今では国内外で高い評価を受けています。
そんなスピングルカンパニーは、SDGsに力を入れて取り組んでいる企業でもあるんです。
スピングルカンパニーが現在取り組んでいるSDGsとこれからの活動について紹介します。
SDGsとは
「そもそもSDGsとは?」
最近はテレビやネットニュースで目にする機会も増えたため、聞いたことがあったり、なんとなく知っていたりという人は多いでしょう。しかし、正確な意味を答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略です。
2015年9月に行なわれたサミットで、国連に加盟している193カ国が2030年までに達成すべき目標を採択しました。
貧困やエネルギー問題、気候変動などの17個の目標を達成するための169の具体的なターゲットが示されています。
スピングルカンパニーとは
株式会社スピングルカンパニーは、広島県府中市に拠点を置き、レザースニーカーの企画・製造・販売を行なっている会社です。
1997年に創業し、現在まで「究極の履き心地」を追求し続ける、知る人ぞ知るスニーカーメーカーです。
そんなスピングルカンパニーの製品ラインナップのなかでも、国産ハンドメイドレザースニーカー「スピングルムーヴ」は、スニーカー好きの間では人気が高く、国内外から高い評価を受けています。
スピングルカンパニーのSDGs
そんな人気の高いレザースニーカーを製造・販売しているスピングルカンパニーですが、実はSDGsにもとても力を入れて取り組んでいます。
スピングルカンパニーが取り組むSDGsの活動を詳しく紹介します。
土に返るサステイナブルなスニーカー
出典:spingle.jp
スピングルカンパニーは、「土に返るスニーカー」を販売し、循環型社会に対する提案商品としての位置付けを行なっています。
皮革や天然ゴムなどといった天然素材を使っているのはもちろんのこと、使用する革やその製造方法にまでとことんこだわっています。
アッパー部分に使用する革は、害獣として駆除せざるを得なくなったエゾジカの皮を使用し、さらに植物由来のなめしで革に加工して染色しています。
なめしとは、それまで動物の皮膚である「皮」だったものを柔らかくしなやかに「革」製品となるよう加工する技術のことです。なめし剤には、塩基性硫酸「クロム」が使用されることが多いのですが、スピングルカンパニーは天然素材のなめし剤を使用しています。
さらに、インソールとライニング(裏材)には通気性の良い豚革を、ソールには天然ゴム100%、シューレース部分には牛革を使用しています。
これらの素材は全てが天然素材であるため、破棄後には土に返すことができるのです。
千羽鶴を再利用したスニーカー
出典:sdgs.fan
スピングルカンパニーは、広島県を拠点に活動しているということもあり、国内外から平和を願い贈られる、千羽鶴を再利用したスニーカーも販売しています。
2022年5月に、被爆地広島・長崎に贈られた千羽鶴をアップサイクルした生地をアッパーに使用している、「スピングルムーヴSPM-1005」を発売しました。
スニーカーの修理に対応
スピングルカンパニーは、スニーカーを履き潰して捨ててしまうのではなく、もっと長く大切に履いてもらいたいという想いから、スニーカーの修理対応にいち早く取り組みました。
インソールの交換や縫い目のほつれ直し、ソールの修理などを積極的に行っています。こういった活動により、革製品ならではのエイジングを楽しみつつ、永く愛用することによってSDGsにも繋がっています。
スピングルカンパニーのSDGsのこれから
出典:rakuten.ne.jp
スピングルカンパニーのスニーカーは、2004年にパリコレクションやミラノコレクションに出品されました。ヨーロッパで評価を受けたことは国内外での知名度を上げ、スピングルカンパニーがSDGsに取り組む転機となりました。
各地に販路を拡大していく中で、SDGsへの取り組みや動物愛護との関わりについて質問される機会が増えたのだそうです。
スピングルカンパニーのSDGsは現状、一部の従業員の間でのみ行なわれている状況ですが、今後はより多くの社員や親会社なども巻き込み、取り組んでいきたいとしています。
SDGsの意義と共通認識を全従業員の間で高めるために、社内報で周知したり、SDGsに関連する動画資料を視聴する研修会を行なったりと、地道ではあるものの、着実にSDGsを推し進めて行こうとしているのです。
まとめ
いかがでしたか。
スピングルカンパニーのSDGsへの取り組みについて理解していただけたのではないでしょうか。
スピングルカンパニーのスニーカーは、パリコレクションやミラノコレクションといった、最先端のファッションの祭典で高い評価を受けています。そんなおしゃれで最先端なのに加えて、SDGsにも積極的に取り組んでいるのなら、ぜひ一度、手に取ってみたくなりますよね。
革製品が好きな人にとって、エイジングを楽しめるというのは大きな魅力であるため、修理に対応していて、永く愛用できる点は大きなメリットとなります。
このように、SDGsに積極的に取り組んでいるメーカーの商品を普段のおしゃれに取り入れることで、自然と持続可能な社会に貢献できるのではないでしょうか。