世界各国に根強いファンを持つ人気家具メーカーのイケア。
SDGsにも積極的に取り組んでいます。
北欧発祥のおしゃれな家具メーカーイケアのSDGsの取り組みをご紹介します。
SDGsとは
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そもそもSDGsとは何を意味する言葉なのでしょうか。
テレビやネットニュースなどで目にする機会が増えてきたものの、正確な意味を理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
国連に加盟している193カ国が2030年までに達成すべき目標を、2015年9月の国連サミットで採択したものです。
貧困やエネルギー問題、気候変動などの17個の問題を解決するための169の具体的なターゲットが示されています。
イケアとは
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イケアは、北欧スウェーデン発祥の世界最大の家具メーカーです。
おしゃれで低価格な家具や小物が数多く揃い、アフターサービスが充実していることなどから、世界中で愛されています。
イケアのSDGs
イケアの創業者イングヴァル・カンプラードは「資源のムダ使いは人類最大の病である。資源の取り扱いにイケアウェイを取り入れれば、小さな努力の積み重ねが大きな結果につながる」と語っています。
彼は、作物が育ちにくく暮らすにはとても厳しい環境と言われている、スウェーデン南部の街で生まれ育ちました。そこには、ムダ使いをしないという文化が根付いており、その文化が彼の人生に大きな影響を与えました。
これが現在のイケアにも受け継がれ、資源を大切にするという企業風土が根付いているのです。
創業当時からの「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンのもと、機能性とデザイン性を兼ね備えた商品を低価格で提供しています。
そんなイケアのSDGsへの3つの取り組みを詳しく解説していきます。
気候変動に対する取り組み
気候変動に対しては、節水、節電、ごみの分別などの啓発とともに、健康的な生活を送れるような商品やアイデアを提供しています。
白熱電球より消費電力が85%抑えられ、20年近く寿命が続くLED電球や、原料のうち85%がサトウキビ由来の、バイオプラスチックを使用した食品トレーなど、持続可能な社会のために数多くの商品が開発されています。
こうした商品を生産・販売することで、顧客の生活の中で自然と消費電力を削減。再生可能エネルギーの使用を促すことにより、将来的な気候変動を食い止めることにも繋がります。
再生可能エネルギーの促進への取り組み
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全世界で生産される商業用木材の約1%を使用しているのがイケアです。
木材の使用量の多さから、社会的責任が大きいと考えるイケアは、使用する木材の約77%をFSC認証を取得したものやリサイクルされた木材から調達しています。
FSC認証とは、環境や地域社会に対して適切に管理が行われている森林からの生産物であることを証明するものです。
イケアは、自社製品に使用するプラスチックを2030年までに全て再生可能な素材か、リサイクル素材にすることを目標に掲げています。
海洋プラスチックから作ったムッセルブロマコレクションや、リサイクルプラスチックを使用して作られたマットなど、多くの商品が販売されています。
海洋プラスチックを使用したムッセルブロマコレクションは、1キロのプラスチックを回収するために、9キロほどのゴミを海洋から取り除いています。
平等への取り組み
出典:ikea.com
イケアは、平等こそが人権の中心であるという考えのもと、誰もが自分らしく暮らせる社会の実現を呼びかけています。
国際女性デーに合わせて、ジェンダー平等について考えるきっかけを作ってもらおうとビデオメッセージを公開したり、国際人権デーに合わせて、小学校で出前授業を行ったりしています。
また、世界中の脆弱なコミュニティで暮らす子どもたちのために、IKEA Family 子ども募金による寄付活動なども行っています。この活動は、顧客が会計の際に、IKEA Family番号を提示するごとに10円を積み立てることで、子どもたちの成長を支える施設などにイケア製品を寄付するものです。
まとめ
今回は、世界最大の人気家具メーカーイケアが行っているSDGsの活動について解説しました。
いかがでしたか?イケアがSDGsに積極的に取り組んでいる企業であるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
環境への配慮や再生可能な素材を使用していることに加えて、おしゃれで低価格な商品の多いイケア。
おしゃれでかつサステナブルな商品なら、ぜひ購入してみたくなりますよね。
今までイケア商品を使っていた人は引き続き。まだ購入したことがない人は、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。