コロナ禍の影響で給付金がブームになってきた近年、「低所得者」に対する見方も変わってきています。

高所得・低所得という言葉はよく耳にしますが、その具体的な定義を知っている方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、低所得者の定義や低所得者が現代を生き抜く方法について解説します。

なお、今後は「低所得」シリーズの記事を連載していく予定です。

この機会に、低所得についての理解を深めておきましょう。

低所得者の定義は年収300万円以下

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まずは低所得者の明確な定義について確認しましょう。

厚生労働省によると、低所得者の定義は「住民税世帯非課税」とされています。

そのため、世帯によって以下のように低所得者である条件が変わります。

  • 単身なら年収100万円以下
  • 夫婦なら年収135万円以下
  • 夫婦子持ちなら255万円以下(子供の数により変動)

上記のような条件はあるものの、一般的には年収300万円以下であれば低所得と言われています。

手取りで言うと年収200〜250万円の人が低所得者にあたるので、月の手取りが12万円ほどでは低所得車となります。

年収300万円以下が低所得者であるという認識で考えると、日本の労働人口の4割以上は低所得者になります。

さらに、今後も低所得者の割合は増えていくだろうと予想されています。

低所得者が増加していく理由は2つ

低所得者の割合が今後も増えていく理由として、以下の2つのものが挙げられています。

  • 景気が良くない
  • 高齢化社会

これら2つの原因について、1つずつ見ていきましょう。

景気が良くない

前提として、日本の景気があまり良くありません。

2022年現在も円安の影響に嘆く国民の声は大きいです。

一時よりはマシな景気になったかもしれませんが、その影響を受けているのはごく一部で、国内の多くの企業が賃金を安く抑えなければならない状況です。

高齢化社会

低所得者増加の要因として、日本国民の高齢化が挙げられます。

日本の高齢化社会が深刻な問題であるのは言わずもがなですが、その結果40代や50代といった比較的収入の高い世代の人口が減少しています。

今後も日本国民の高齢化が進んでいくことは明白なので、低所得者の割合はさらに上がっていくことでしょう。

低所得者が現代を生き抜く方法

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低所得者が所得を伸ばすのには、多くの労力が必要になるのは容易に想像できるかと思います。

所得を伸ばすのが難しい以上、低所得者として現代を生き抜く方法を身につけておく必要があります。

低所得者が現代を生き抜く方法として、以下のものが考えられます。

  • 生活保護を受ける
  • 低所得者向けの給付金を利用する
  • 生き方を見つめ直す

これらの方法について、1つずつ見ていきましょう。

生活保護を受ける

生活保護とは、働けない人や収入が少ない人の生活を支援する制度です。

収入が最低生活費以下であれば受給することができます。

最低生活費は都心ほど高く、地方ほど低く設定されています。

世帯にもよりますが、平均で10〜20万円ほどが月々に受給されます。

なお、持ち家や車がある場合には生活保護を受けられないため注意が必要です。

低所得者向けの給付金を利用する

コロナ禍の影響で近年では給付金ブームのような風潮がありますが、低所得者向けの給付金も存在します。

低所得者の方向けに、国からは主に以下の給付金が設けられています。

  • 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金
  • 低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金

低所得者であればこれらの給付金を受け取ることが可能です。

自治体ごとに低所得者向けに給付金を設けている市町村もあるため、住んでいる地域と照らし合わせて調べてみるのもおすすめです。

生き方を見つめ直す

自分が低所得者であることに悩んでいる方は、生き方を見つめ直すと良いかもしれません。

生き方と言うと大げさかもしれませんが、節約を心がけてみたり貯金を始めてみたりと、今から始められることもたくさんあるはずです。

近年ではミニマリスト(最小限主義)など、無駄を省くことの美学のようなものもブームとなってきています。

低所得者を脱するべく動くのか、低所得者であることを受け入れて幸せを追求するのか、自分の個性に合った生き方を選択できると良いですね。

令和以降、見方の変わってきた低所得

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低所得=悪 のようなイメージは、現代では古めかしい価値観と言ってよいでしょう。

所得が少ないなりに幸せを見出している人や、自分がやりたいことを仕事にする人、無駄を最大限に省く人など、あらゆる価値観が認められるようになりつつあるのが令和の現代です。

低所得者だからこそ受けられる給付金などのサービスもあるため、あまりネガティブにならないことが1番大切な気もします。

今後「低所得」について記事を連載していく予定です。

今回得た知識があればより理解の深まる内容になるかと思うので、楽しみにしていて下さい。