2022年1月15日の13時10分頃、トンガより約65キロメートル離れた海底火山にて大規模な噴火が発生しました。これに伴い津波や地震が発生し、最大8万人が影響を受けました。建物の浸水被害や国際電話・インターネットの通信障害が発生し、この地域での噴火としては、過去数十年で最大規模となっています。
津波による建物の浸水被害や、火山灰による情報通信障害などによって、具体的な被害者の数はわかりませんが、トンガ全土では津波警報が発令され、SNSでは津波が建物を襲う様子や、非難する人々の車で渋滞が起きている様子が発信されました。これに伴い、ニュージーランドとオーストラリアは軍用機を派遣し、被害調査を開始しました。
大規模噴火の被害者を支える活動
今回の噴火を受けて、様々な団体が寄付活動を始めています。寄付金の使い道は、溶岩や灰から身を守る防護服の支給や、安全な水・食糧といった日常品の供給、家を失った人々へのシェルターの提供などに使われる予定です。
こうした中で、トンガが東日本大震災時に寄付を行ってくれていたことが再び注目されています。日本はトンガから900万円の寄付と里芋の給付を受けており、日本政府はこれに対して「我が国は、トンガ政府及び国民の我が国に対する連帯の念及び多大なる支援に深く感謝します」と謝意を示していました。
今回の噴火に対して松野官房長官は、「政府として、引き続き関係国と密接に連携しながら、現地の状況の正確な把握に努め、在留邦人の保護に万全を期していく。支援などについてはトンガ政府や関係国と密接にやり取りをしており、いかなる支援ができるか検討したうえで適切に対応する」と述べています。
噴火によって陸地が消えた?
今回の大規模噴火によって、火山島周辺にあった陸地が消滅したことが衛星写真によって明らかになりました。海底火山の海域には285ヘクタールもの陸地がありましたが、そのほぼすべてが消滅したことがわかりました。この噴火のすさまじい威力がわかります。
Twitter上ではトンガにエール
駐日トンガ大使館に、日本各地から多くのエールが送られています。「トンガの王国の皆様のご無事と早期復旧を心よりお祈りいたします」「私個人の義援金は微々たるものですがお力になれればと準備しています」といったエールが寄せられています。また東日本大震災時に約900万円を日本に寄付してくれたこともあり、「その時の恩返しがしたい」といった声も多く寄せられています。これに対して大使館は、16日にTwitterとFacebookにて「トンガ王国の良き友人の皆様」「日本の皆様よりトンガとトンガの人々に向けて多くの支援、愛、お祈りの言葉をいただいております。」と感謝の思いを投稿しました。
トンガに寄付を
今回の噴火を受けて、様々な団体が寄付活動を始めています。寄付金の使い道は、溶岩や灰から身を守る防護服の支給や、安全な水・食糧といった日常品の供給、家を失った人々へのシェルターの提供などに使われる予定です。皆様のご支援をお待ちしております。
・一般社団法人アジアパシフィックアライアンス
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5144007
・NTT コミュニケーション
https://www.ntt.com/rugby/news/2021/220117_3.html
・日野レッドドルフィンズ