サッカー日本代表の長友佑都選手=トルコ・ガラタサライは、猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大の影響で苦しむ、ひとり親家庭を支援するために500万円を寄付し、さらにプロジェクトを立ち上げました。
長友佑都選手はひとり親家庭への慈善活動に大変尽力しています。
クラウドファンディングで寄付を募る
Embed from Getty Images長友佑都選手はネット上で寄付金を募る寄付型クラウドファンディングCAMPFIREを実施し、500万円を目標に寄付を募り、金額に達しています。
サッカーファンだけでなく、長友選手の行動に共感する多くの人々の心を動かし、大変な金額の寄付を集めました。s
活動に至った背景とは
長友選手は新型コロナウイルスによって苦しい生活となっている家庭が多いことを伝え、寄付を原資としたひとり親支援プロジェクトを成功させています。
その寄付活動に至った背景には何があるのでしょうか。
長友選手のコメントから、その思いが伝わってきます。
→皆さんこんにちは、長友佑都です。
今現在猛威を振るうコロナウイルスの影響により、世界中が大変な状況になっています。
日本も非常に厳しい状況であることはニュースで拝見しています。僕が住むトルコでも感染者数が10万人を超えています。本当に厳しい状況です。
その中でも自分たちができること、それは外出自粛をすることです。それが自分自身そして自分の愛する人、多くの人を救えると思います。この厳しい状況ですが、僕自身何かできることはないかと考えました。そんな中で自分が最も支援をしたいと思った人たちがいます。
それはシングルマザーの皆さんです。
僕は幼い頃、母に女手一つで3人の兄弟を育ててもらいました。幼いながらも経済的に厳しかったのは理解しています。それでも一生懸命母の働く姿を見てきました。そして自分が大きくなったら絶対に母に恩返しをすると、幼いながらに決めました。
ひとり親世帯はただでさえ厳しい状況にもかかわらず、このコロナの影響によってさらに厳しい状況になっています。
僕自身日本代表として皆さんにたくさんのパワーをもらってここまで走ってきました。次は僕がパワーを届ける番だと思います。具体的にはクラウドファンディングという形をとりまして、食料品や支援窓口が今必要となっていることに充てていきたいと思います。今回現場で支援している団体からは、明日の食事も困っている家庭が多くあるということを聞きました。
どうか一人でも多くの人に、この支援の輪に賛同していただきたいです。
ご支援のほどよろしくお願いいたします。みんなで未来を繋ぎましょう。
長友選手を突き動かした背景には、自らを女手ひとつで育ててくれた母の存在がありました。
女手一つで自身を含めた3人の子どもを育てた母や自分が育った環境について説明しています。
新型コロナウイルス感染拡大で、とりわけ打撃を受けたのがひとり親世帯です。
日常でさえ弱い立場にあるにもかかわらずさらに困窮が進み、長友選手は長期にわたる緊急の支援の必要性を訴えています。
取り組みに寄せる思いとして、長友選手の母への感謝の気持ちが、この支援活動の原動力になっているといえるでしょう。
寄付金が何に使われるのか
この寄付金はどのように使われているのでしょうか。
長友選手自身の寄付金と集めた寄付金は、ひとり親家庭に直接支援を、さらにはひとり親家庭の全国ネットワークや、あらゆる団体を通じて、ひとり親家庭や経済的に困窮する家庭を支えるために寄付金が使われています。
ひとり親家庭に育ち、母の背中を見てきた長友選手だからこそ、どれだけ苦しく貧しい環境なのかが誰よりもよく理解できるのでしょう。
最も苦しい生活を余儀なくされている人々に届くその寄付は、どれだけ助けになるか計り知れないものがあります。
医療従事者の皆様への感謝
Embed from Getty Images長友佑都選手の活動は、自身の境遇と重なるひとり親家庭に対してだけに留まりません。
脅威のコロナ感染の現場で戦う医療従事者への寄付活動も行っています。
マスクが足りなくて大変だった時のこの活動は、大変意義のあるものでした。
素早い行動力
長友佑都選手はTwitterで医療従事者へも自身で500万円を寄付し、クラウドファンディングをサポート。
SNSの拡散力とスピードの速さのおかげで、こちらも目標を達成しました。
影響力の強い長友選手の発信力の大きさが伺えます。
院内感染の恐怖の中で自分の危険もかえりみず、かけがえのない命を救ってくださっている医療従事者の皆様に心から感謝します。
— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) April 16, 2020
少しでも支えることができればと思い、500万円を寄付させていただきました。みんなの力でマスクを届けましょう!#マスクを医療従事者にhttps://t.co/n8r11D178y
医療従事者の方々はもちろん、行政、物流、生活必需品を提供してくれる方々などそれぞれの立場で新型コロナウィルスと戦ってくれている全ての人々へ感謝を込めてマスクを提供しています。
マスクが本当に足りなくて大変だった時期に、この活動は大変大きな貢献といえます。
コロナ禍でスポーツ選手も先行きが不透明な中、自らが500万円もの大金を寄付し、寄付活動を募ることはなかなか簡単なことではありません。
多くの方に寄付を募りたいという意思を、まず自らの寄付でその思いの強さを示し、その寄付活動の輪を大きくしているといえます。
長友選手のTwitterへの反応
長友選手の慈善活動を知ったTwitter上の反応はどうだったのでしょうか。
大勢の方の反響がありましたが、その一部を見てみましょう。
ありがとうございます。頑張ります😭🙏
— yupi (@MAUNAJULY23) April 16, 2020
(TT)感動!さすがですね😊
— 和輪 (@warincafe) April 16, 2020
ありがとうございます。
また新しい運動の動画もお願いします。今度こそちゃんと達成してみせます。ご家族みなさんと無事にお過ごしください。
医療に携わってる方々には頭が上がりません。今にも逃げ出したい気持ちを押さえながらでも一人でも救いたいと頑張って下さってる。本当にありがとうございます
— @ran9important (@ran9important) April 16, 2020
やはり長友選手の寄付活動への反響は大きく、皆の心にしっかりと届いています。
長友選手自身が多くの寄付をしているというだけでなく、クラウドファンディングで寄附を呼びかけて目標金額を達成したということに大変意義があります。
このような行動が、寄付活動の輪を広げていくといえます。
まとめ
世界的に有名なサッカー選手の影響力は強く、長友佑都選手の素早い寄付活動と発信は人々の心を動かし、それに呼応するように寄付活動の輪を広げています。
ひとり親家庭や医療従事者など、一刻も早い助けが必要としている人々へ寄付をすることで、多くの方が助かっていることでしょう。
長友選手の慈善活動は留まることなく、常に救いを必要としている人々に手を差し伸べ続けるのです。