ジェフ・ベゾスとは?

ジェフ・ベゾスさんは1964年1月12日生まれ、ニュー・メキシコ州出身の実業家・投資家です。eコマースが一般的ではなかった1994年にAmazon.comの前身となる『カダブラ Cadabra』を立ち上げ、1995年7月16日にはAmazon.comを正式にスタートさせました。その後Amazon.comは現在までeコマースを代表するサービスとして躍進を続けています。また、2023年現在では世界長者番付では世界第3位(資産額15兆500億円)の資産家になりました。その他にも、宇宙飛行のコスト削減と安全性向上に取り組む宇宙開発企業『ブルーオリジン』の創業者であり、ワシントン・ポスト社オーナーでもあります。

約1240億ドルの純資産のほとんどを生前寄付すると発表

引用:https://image.itmedia.co.jp/news/articles/2211/15/yu_jeff1.jpg

世界トップクラスの資産家であるジェフ・ベゾスさんは2022年に米CNNが公開した独占インタビューにおいて『約1240億ドルの純資産のほとんどを生前寄付し、気候変動との戦いと、不平等の削減のために投じる』と語り、話題となりました。

元々ジェフ・ベゾスさんは、世界の大富豪が参加する資産の半分以上を生存中あるいは死後に慈善事業に寄付する取り組みである『Giving Pledge』に参加していないことを批判されていましたが、今回の発表で彼への評価を変える方も少なからずいたようです。

Giving Pledgeは、投資家のウォーレン・バフェット氏と米Microsoftの共同創業者、ビル・ゲイツ氏が2010年に立ち上げた取り組みであり、ジェフ・ベゾスさんの元妻であるマッケンジー・スコットさんも参加しています。ジェフ・ベゾスさんは参加の有無には関係なく寄付をするつもりなのかもしれません。純資産約1240億ドルの寄付ともなると、日本円にして18兆円以上なので想像を超える規模の寄付ですよね。

ジェフ・ベゾスさんは具体的な寄付の予定についてまでは明らかにしていませんが、これまで慈善活動に消極的と言われていた彼が寄付の意思を示したことは非常に嬉しいニュースです。

慈善ファンド『Bezos Day One Fund』を設立!総額9600万ドルを寄付

ジェフ・ベゾスさんは2018年に20億ドル規模の慈善ファンド『Bezos Day One Fund』を立ち上げています。こちらのBezos Day One Fundは『Day 1 Families Fund』と『Day 1 Academies Fund』にてホームレス支援と教育の2つの課題に取り組んでいます。

具体的には『Day 1 Families Fund』にてホームレスの家族などを支援している非営利団体を援助し、『Day 1 Academies Fund』にて低所得地域における幼稚園の新しいネットワークを構築しています。

地球温暖化対策のための基金『Bezos Earth Fund』の設立

ジェフ・ベゾスさんは2020年に地球温暖化対策のための基金『Bezos Earth Fund』を立ち上げました。こちらの基金ではスタートとして、100億ドル(約1兆1000万円)の助成金を活動家やNGOに支給することから始めたそうです。このことについて、ジェフ・ベゾスさんは以下のようにコメントしています。

『気候変動は地球にとって最大の脅威だ。私は気候変動と戦う新たな方法を探すために人々と協力していきたい』

ジェフ・ベゾスさんのこういった活動を見ていくと、世間の評価よりも慈善活動に積極的に取り組んでいる印象をうけますね。

慈善活動家からは厳しい意見も

これまでに大規模な寄付や基金の設立を行っているジェフ・ベゾスさんですが、それでも世間からの評価は未だ厳しいものがあるようです。実際のところ、ジェフ・ベゾスさんはこれまでに判明しているだけでも、自身が立ち上げた基金である『Bezos Earth Fund』に合計4億3300万ドル(約490億円)の寄付を行ったり、環境問題に取り組むNPOやNGO、研究者らに総額14億ドルの寄付を行っています。しかし、世間ではこれらの寄付にも『不十分だ』という意見が多いようです。

理由として、ジェフ・ベゾスさんが世界でも有数の資産家であり、寄付額が全体の1%未満であると指摘されていることがあります。また、多くの富豪が参加している資産の半分以上を生存中あるいは死後に慈善事業に寄付する取り組み『Giving Pledge』に参加していないことがあるようです。

まとめ

いかがでしたか。Amazon.comの創業者であり、世界でも有数の資産家であるジェフ・ベゾスさんはこれまでに数多くの寄付や基金の設立をしています。その資産の大きさゆえに世間からは慈善活動に消極的だという批判も多いようですが、そういった声に負けずこれからも自分なりのチャリティー活動を続けていって欲しいと感じました。

サムネイル:本人インスタグラムより

https://www.instagram.com/p/BevOriRBFar/