多くのスポーツ選手が、これまでにさまざまな場面で寄付や慈善活動を行っています。
そこには彼らのどんな思いが込められているのでしょうか。
どのようなスポーツ選手が、どのような寄付を行ってきたのか、一挙にご紹介します。
スポーツ選手の寄付について
サッカー界や野球界のスターの多くが、寄付や慈善活動を積極的に行っています。
1人ずつ詳しく紹介していきます。
本田佳祐
元日本代表のサッカー選手であり、現在は実業家としても活動を行っている本田圭佑さん。
現役時代には、日本人初のワールドカップ3大会連続ゴールを決めるなど、日本サッカー界のスーパースターです。
国内外に約80校のサッカースクールを運営する実業家でもあります。
本田圭佑さんはこれまでに、ことあるごとに寄付活動を行ってきました。
熊本地震の際には、被災地支援に1000万円、メキシコ地震では310万円、「日本財団夢の奨学金」に100万円など、度々多額の寄付を行っています。
香川真司
香川真司さんは、海外を中心に活躍を続けるサッカー選手です。
2010年代の日本サッカー界を代表する選手で、日本代表ではエースナンバーである背番号10を背負ってプレーしていました。
香川真司さんは、コロナ禍のパンデミック支援のために立ち上げられたプラットフォーム「Vamos Zaragoza(バモス・サラゴザ)」に、約500万円の寄付を行いました。
さらに、ユニセフの募金を呼びかける「フレンドネーション」にも参加、50万円の寄付金を募ることに成功しました。
吉田麻也
吉田麻也さんは、世界で活躍する日本のサッカー選手です。
2014年、2018年、2022年のワールドカップに出場。
日本代表のキャプテンも務めるなど、日本サッカー界を代表する選手の1人です。
吉田麻也さんは、過去に所属していたクラブが運営する基金に、自身の給与の1%を寄付していました。
さらに、新型コロナウイルスと闘う医療従事者や市民を支援するために、所属クラブの地元ジェノバの病院にマスク1万枚を寄付したことも報告しています。
C.ロナウド
C.ロナウドさんは、ポルトガル代表で、イングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属するサッカー選手です。
高い技術で世界的に有名な超スーパースターです。
サッカー関係者の間ではしばしば、「史上最高のプレイヤー」と称されるほどの実力の持ち主です。
C.ロナウドさんは、重病の子どもたちを支援する「Rays of Sunshine」という慈善団体に対し1万ポンド、日本円にしておよそ163万円の寄付を行いました。
その他にも、脳の手術が必要なファンの少年のために約1000万円、母国ポルトガルのがんセンターに約2000万円などの多額の寄付を行っています。
イチロー
日本プロ野球界のレジェンドとも言える存在のイチローさん。
メジャーリーグ・マリナーズで長年活躍を続け、2019年に惜しまれつつ現役を引退しました。
メジャーリーグで新人賞、最優秀賞、首位打者、盗塁王、最多安打など、数々の賞に輝き、かずかずの記録を残しています。
イチローさんは、これまでに多くの場面で多額の寄付を行ってきました。
東日本大震災の発生時には、日本赤十字社に対し、1億円の寄付を行いました。
宮崎県で新燃岳が噴火した際には、1000万円の寄付をふるさと納税制度を活用して寄付。
2000年の豪雨災害の際には、愛知県に対して1300万円相当の支援物資を寄付。
さらに、阪神淡路大震災では、1000万円の寄付を行いました。
松井秀樹
アメリカメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースGM特別アドバイザーや日本財団HEROsアンバサダーを勤める元人気メジャーリーガーの松井秀喜さん。
日本球界でも読売巨人軍の4番として活躍。
「ゴジラ松井」の愛称で、当時の野球少年を中心に絶大な人気を誇りました。
松井秀喜さんは、2011年3月19日、東日本大震災で被害を受けた故郷・石川県支部能美市に5000万円の義援金を贈りました。
平成30年7月豪雨の際にも寄付を行いましたが、この時は金額の公表をしていません。
さらに、能登半島地震が発生した際には、被災地支援のために1000万円を寄付しています。
スマトラ沖地震の際にも5000万円を寄付するなど、多額の寄付を幾度となく行っています。
山崎福也
プロ野球オリックス・バファローズに所属する山﨑福也さん。
実は中学3年生の時に、脳腫瘍の手術を受けていました。
病から復帰し、日大三高、明治大学を経てプロ野球選手になり、通算153試合に登板し、28勝を挙げるなど実績を積み重ねています。
山﨑福也さんは、自身も脳腫瘍から復活した過去を持っていることから、脳腫瘍患者を支援する団体に寄付を行っています。
シーズンの登板イニング数にちなみ、114万円の寄付を行いました。
千賀滉大
2010年の育成ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから4位指名を受けてプロ野球選手となった千賀滉大さん。
右投げ左打ちの投手で、スリークォーターから平均153.4キロの力強いフォーシームに定評があります。
2022年12月にメジャーリーグ・ニューヨーク・メッツと5年契約を結び、メジャーリーガーとなりました。
千賀滉大さんは、これまでシーズン中の奪三振数に応じた金額の寄付を行ってきました。
2022年シーズンの奪三振数が172であったため、2023年1月に認定NPO法人児童虐待防止ネットワークに1,720,000円の寄付を行ったことを公表しています。
1奪三振につき10,000円の寄付は、2019年シーズンより毎年行われています。
岩隈久志
1999年にドラフト5位で大阪近鉄バファローズに入団した岩隈久志さん。
日本時代には最優秀選手賞や最優秀防御率、沢村賞などを受賞しています。
2011年オフにアメリカ・メジャーリーグのシアトル・マリナーズに移籍し、メジャーでも活躍しました。
岩隈久志さんは、新型コロナウイルス感染症対策の最前線に立つ、東京都内の医療現場を支援するために、その他のプロ野球選手とともに1000万円の寄付を行いました。
さらに、熊本地震が発生した際には、被災地支援のために2000万円の寄付を行ったことを公表しています。
野村克也
出典:webchronos.net
「ノムさん」の愛称で親しまれた元プロ野球選手の野村克也さん。
現役引退後は数々のチームで采配を振るった名将としても有名です。
プロ野球・楽天の監督を務めていた際の、試合後インタビューの「ノムさんのボヤき」が人気を集めました。
1999年に紺綬褒章を受章した野村克也さん。
2020年2月11日に、虚血性心不全のため84歳で亡くなりました。
野村克也さんの追悼試合で選手が着用したユニホームをチャリティーオークションに出品。
集まった収益金で野球道具を購入。
少年野球チームや保育園、小学校などの野球部に寄贈されました。
まとめ
多くのプロスポーツ選手が、これまでに多額の寄付を行ってきたことを紹介しました。
憧れのプロスポーツ選手が、このような多額の寄付を行っているということを知ると、自分でも少し寄付をしてみようかなと思う人も増えるかも知れません。
スポーツ選手のように多額の寄付はできなくても、身近な少しのことから行動してみてはいかがでしょうか。