日本だけでなく、アメリカを中心に海外でも人気の高いロックバンド・ONE OK ROCK。

アグレッシブなパフォーマンスで多くの若者に支持されてきたONE OK ROCKですが、東日本大震災や熊本地震などの災害に見舞われた被災者を支援し、勇気づけるための活動を積極的に行ってきました。

そこで今回は、ONE OK ROCKのこれまでの被災者支援の活動を詳しく紹介していきます。

ONE OK ROCKとは

ONE OK ROCK(ワンオクロック)は、ボーカルのTaka、ギターのToru、ベースのRyota、ドラムのTomoyaの4人からなる人気ロックバンドです。

2005年にボーカル兼ギターのToruを中心として幼馴染や同級生、ひとつ上の先輩などを集めて結成されました。

2007年にシングル「内密心書」でメジャーデビューを果たしました。

2010年にはシングル「完全感覚Dreamer」でオリコン週間チャートで初のトップテン入り。

2014年にはロサンゼルス、ニューヨークでの公演を開催しました。

2015年にアメリカのレコード会社であるワーナー・ブラザーズ・レコードとの契約を果たし、日本だけでなく世界を舞台に幅広い音楽活動を行っています。

ONE OK ROCKの被災地支援活動

国内外から高く評価され、世界中に多くのファンを持つONE OK ROCK。

実は東日本大震災や熊本地震をはじめとする、自然災害の被災者に対する支援活動を積極的に行ってきていることでも有名です。

ここからは、彼らが行ってきたこれまでのアーティストならではの支援活動の内容を詳しく紹介します。

【東日本大震災】祈りの歌

ONE OK ROCKのボーカルTakaさんが、2018年3月11日に自身のインスタグラムを更新しました。

この日は、2011年3月11日に発生し、東北地方を中心に甚大な被害が出た東日本大震災から7年が経過し、徐々に震災が過去のものになりはじめた頃でした。

Takaさんのインスタグラムには真っ白な画像がアップされ、「Be the light」のひとことだけが添えられていました。

「Be the light」は、Takaが東日本大震災後に世界中で起こっている災害についての想いを綴った楽曲です。

全編英語のこの楽曲ですが、動画には日本語訳のテロップが添えられていて、ONE OK ROCKのメンバーの被災地への祈りの想いが伝わってきます。

日本語訳された歌詞の一部を紹介します。

きみは地獄をみてきたけれど、また取り戻したんだ

どうして忘れることができる?

失われてきた命を忘れることはできない

どぢて、どこへ行こうとも自分自身からは逃げられない

時間は決して止まらない

だからこそ、生き続けるんだ

昨日の夜も光へと変わり

明日の夜も光に戻っていく

輝け

この、「Be the light」の投稿は、震災から10年の節目となる2021年まで毎年アップされました。

【熊本地震】チャリティー曲で募金活動

2016年4月14日に発生した熊本地震。

ボーカルのTakaさんは、RADWIMPSのボーカル・ギターを務める野田洋次郎さんとともにチャリティー曲で募金活動を行いました。

楽曲「バイ・マイ・サイ」を新たに収録し直して公開し、その収益金を熊本地震の被災地に寄付する活動を行ったのです。

野田洋次郎さんは、「わずかでも被災された皆さんの心に、穏やかな灯がともりますように」と願いを込めてこの「バイ・マイ・サイ」を歌ったと、想いを明かしています。

この楽曲は「Fannect」を通じて販売され、売上金のうちアーティストの収益分の全額が寄付されました。

2019年千葉台風での支援呼びかけ

2019年9月9日に千葉県・千葉市付近に上陸した台風15号。

記録的な暴風の影響で、8万2000棟を超える住宅に被害が出ました。

また、災害関連で12人の命が奪われるなど猛威を振るった台風でもありました。

この台風15号が発生した約1週間後の9月14日に、Takaさんはインスタグラムを更新。

古い友人から現地の状況を聞き、支援物資の協力を呼びかけました。

投稿の最後には「みなさんよろしくお願いします!そして一刻も早い復旧を願ってます!」と被災地に対する想いを綴りました。

まとめ

ONE OK ROCKのこれまでの被災地支援について紹介してきました。

アーティストだからこそできる楽曲での支援や、インスタグラムでの呼びかけなどを行なってきたTakaさん。

影響力のある人の声は多くの人の心に届き、支援の輪に繋がっていくのではないでしょうか。

ONE OK ROCKのメンバーや、RADWIMPSの野田洋次郎さんをはじめとするアーティストのみなさんは、「音楽には力がある」と信じてこのような活動を行なっているのです。

様々な災害に見舞われて辛い経験をした方の中には、彼らの活動に救われた方も少なくないのではないでしょうか。