40〜60代を中心に絶大な人気を誇るアーティストのスピッツ。

多くの人の心に響く楽曲を世に送り出してきたスピッツは、熊本地震が発生した際に支援グッズを販売しました。

今回は、スピッツとはどのようなグループなのかと、スピッツがこれまでに行ってきた慈善活動について紹介します。

スピッツとは

スピッツは1987年に結成し1991年にメジャーデビューした4人組のロックバンドです。

1995年に発売した11枚目のシングル「ロビンソン」のミリオンセラーをきっかけにブレイクしました。

13枚目のシングルとなる「チェリー」もミリオンセラーになるなど、当時の音楽シーンを席巻したスピッツ。

「君が思い出になる前に」「空も飛べるはず」「魔法のコトバ」など、だれもが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

スピッツがブレイクした当時の若者世代だった現在の40代〜60代を中心に現在も絶大な人気を誇っています。

最近では、ドラマ「silent」の劇中歌に使用されるなど、若者の間でも人気が出てきています。

スピッツの慈善活動

そんな絶大な人気を誇るスピッツですが、実は慈善活動にも積極的に取り組んでいるグループでもあるんです。

ここからはスピッツのメンバーがこれまでに行ってきた慈善活動について紹介していきます。

熊本地震での義援金

出典:sp.spimo.net

2016年4月14日に発生した熊本地震。

熊本県を震源としたこの地震は、最大震度6強の地震が2回、6弱の地震が3回発生しました。

災害関連死を合わせると、この熊本地震で270名以上の方が亡くなりました。

熊本県を中心に甚大な被害が出た熊本地震の発生後に、スピッツは義援金を集め、寄付を行いました。

スピッツの公式ホームページには「去る平成28年4月14日に発生しました東日本大震災により被災をされました皆さまに対し、心よりお見舞い申し上げます」という文章から始まる義援金の報告が掲載されています。

2016年に行われたスピッツのツアー『SPITZ JAMBOREE TOUR2016’’醒めない’’』において、ツアー会場ならびにRoad&Sky Group ON-LINE STOREで、「平成28年熊本地震支援グッズモニャモニャ缶バッジ」が販売されました。

この缶バッジの売上金から必要経費を差し引いた金額を、熊本県が募集していた義援金窓口に寄付したことを報告。

合計2,578,915円の寄付を行ったことを明らかにしました。

「ご協力ありがとうございました。今回の売り上げが被災地の皆さまのお役に立つことを願うとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます」と報告を締めくくりました。

東日本大震災でのチャリティアルバム参加

出典:universal-music.co.jp

2011年3月11日に発生した東日本大震災。

東北地方を中心に大津波などにより甚大な被害が出ました。

東北地方を中心に12都道府県で合わせて2万2300人以上の死者・行方不明者が出ました。

多くの犠牲が出たこの東日本大震災の翌月の4月に、スピッツの所属しているユニバーサルミュージックはある発表をしました。

「ユニバーサルミュージック所属邦楽アーティスト79組が震災支援に立ち上がる!!音楽配信限定コンピレーション・アルバム『アイのうた〜東日本大震災チャリティ・アルバム』を発売!!〜アルバムの売り上げは義援金として日本赤十字社を通じ寄付されます〜」と題したプレスリリースを発表。

青山テルマや福山雅治、エレファントカシマシやナオト・インティライミなど、ユニバーサルミュージックに所属している79組のアーティストが参加し、配信限定のアルバムを制作。

売り上げ金を日本赤十字社に寄付し、東日本大震災の復興のために使われるというものです。

このアルバムにスピッツも参加しています。

被災地支援への積極的な参加を希望するアーティストの創意により実現したこのチャリティアルバムには、最新のヒット曲や名曲を中心に79曲収録されており、税込み価格3,000円で販売されました。

ユニバーサルミュージックCEOの小池一彦氏は今回の企画について次のようにコメントしています。

「アーティストや関係者の皆さんの自発的な働きかけにより、被災された方々を何とか支援したいという我々の強い願いが、短期間のうちにこのような素晴らしい作品として結実したことを大変嬉しく思います。本作を通じ、義援金を寄付させていただくと共に、引き続き『音楽』によって復興に向かわれる皆様の心を少しでも勇気づけられるよう、誠心誠意取り組んで参る所存にございます」

アーティストが自発的に行動を起こしたことや、『音楽』を通して被災地を勇気づけることの大切さについて語りました。

人気アーティストが数多く所属する、ユニバーサルミュージックだからこその支援の形ですね。

まとめ

スピッツの慈善活動について紹介しました。

ライブ会場でのチャリティグッズの販売や、チャリティ・アルバムへの参加など、アーティストだからこそできる支援を続けてきたスピッツ。

多くを語ってはいませんが、『音楽』を通して被災者を勇気づけたいというメンバーの心意気を感じることができるのではないでしょうか。

日本国内だけでなく、世界中で支援を必要としている人はたくさんいます。

その現状を知ってはいても、なかなか募金や慈善活動に踏み出せない方は少なくないのではないでしょうか。

そんな時、自分の好きなアーティストがチャリティ・グッズを販売していたら、「ちょっと買ってみようかな……」という気持ちになりませんか?

自分が買ったグッズの売り上げ金が、どこかで誰かの役に立っていると思えると思います。

そうやって少しずつ、寄付や慈善活動に対するハードルが下がって行くのではないでしょうか。

一人ひとりの活動は小さなものでも、多くの人が参加することで大きな力になります。

ぜひこの機会に、身近な寄付について考えてみてはいかがでしょうか。