お笑いコンビ千原兄弟の兄千原せいじさん。
芸能活動の傍ら、「一般社団法人ギブアウェイ」の代表理事としての活動も行っています。
今回は、千原せいじさんが代表理事を務める一般社団法人ギブアウェイの活動を紹介。
その活動に込められた千原せいじさんの思いに迫ります。
千原せいじとは
千原せいじさんは、人気実力派お笑いコンビ千原兄弟のツッコミ担当で、相方千原ジュニアさんの実のお兄さんです。
高校を卒業して1年後、大阪でNSC(吉本総合芸能学院)に入学。
NSCを卒業後、当時引きこもりだった弟の千原ジュニアさんを誘い、お笑いコンビ・千原兄弟を結成しました。
お笑い芸人としてだけでなく、俳優としてドラマに出演したり、飲食店やダンススクールの運営をしたりと、幅広い活動を行っています。
さらに、2021年には「一般社団法人ギブアウェイ」を設立。この団体の代表理事としても活動を行っています。
一般社団法人ギブアウェイとは
出典:giveaway.or.jp
千原せいじさんが代表理事を務める一般社団法人ギブアウェイとは、どのような組織なのでしょうか。
ギブアウェイは、貧困や就業困難に苦しむ方々への相談や支援、援助を行っています。
その他にも、企業や団体の海外進出、投資に関する相談や支援、援助などの活動のほか、国際協力にも積極的に取り組んでいます。
代表理事である千原せいじさんは、70カ国以上の国と地域への渡航経験があります。
観光地と言われる地域ではない場所に積極的に赴き、現地の日本人との交流を行ってきたそうです。
その経験が、ギブアウェイを立ち上げるきっかけとなったと言います。
一般社団法人ギブアウェイの活動内容
では、千原せいじさんが代表理事を務めている一般社団法人ギブアウェイは、実際どのような活動を行っているのでしょうか。
ガーナで活動する日本人女性の支援
出典:giveaway.or.jp
発展途上国であるガーナ共和国の学校で、2010年から子どもたちにそろばんを教える活動をしている日本人の国分敏子さん。
彼女の活動を、ギブアウェイは支援しています。
ギブアウェイでは、寄付金を募り、国分さんの一時帰国のための渡航費用や日本国内での活動費用、活動を継続していくための健康診断費用や治療費のサポートなどをしています。
さらに現在、ガーナの学校に水洗トイレ付きの図書館を建設するプロジェクトが進行しており、このプロジェクトにもギブアウェイが協賛、支援を行っています。
金融知識醸成のためのボードゲーム
出典:giveaway.or.jp
ギブアウェイは、芸人であり、元国税局職員でもあるさんきゅう倉田さんが企画から制作までを行うボードゲーム「税金とり」の資金の一部をサポートしています。
「税金とり」は、子どもたちが楽しみながらお金の知識を身につけることができるゲームです。
ギブアウェイはこのボードゲームの資金支援の他、福島の小学校にこの商品を寄付する活動も行いました。
千原せいじがギブアウェイに込めた思い
千原せいじさんはギブアウェイの公式ホームページで次のようなあいさつを掲載しています。
「正直、日本のボランティアは、欧米に比べて遅れています。欧米の運営方法が全て正しいとは言いませんが、いろいろ差し引いても、日本はやっぱり遅れています。まず、現地で活動している人のケアがあまりにも不十分です。」
「個人活動に近い小さな団体の人は、大変なんです。新型コロナ拡大のような突発事態や有事の際は自己資金でなんとかしなければなりません。そんな人のサポートをするために立ち上げたのがギブアウェイです。」
「国内外を問わず、子供の育成、とりわけ教育を支援していきたいと思います。途上国では、貧困などにより充分な教育を受けさせない親に育てられた子供は、教育を受ける機会のないまま育ち、進歩しません。時間はかかりますが、今の子供たちにきちんとした教育をすれば、50年後には国家としてしっかりとした国になれる可能性があると思います。そのためには、継続した協力が必要です。一時的に多くの支援を頂いても上手く行きません。少なくても良いので継続的な支援をして頂けたら幸いです。」
日本のボランティアが欧米に比べて遅れているという問題提起。そしてその解決のためにギブアウェイを立ち上げたことを報告しています。
発展途上国でボランティア活動を行っている日本人の活動をサポートすることを目的に設立されたギブアウェイ。
それ以外にも、「子供の教育」に焦点を当てた活動を行っています。
そして、ギブアウェイの活動を成功させるためには、皆さんの協力が必要であるとし、継続的な支援を呼びかけて、あいさつをしめくくっています。
まとめ
千原せいじさんが立ち上げた、一般社団法人ギブアウェイについて紹介しました。
普段は発展途上国で飢餓や貧困といった大変な思いをしている現地の人々にばかり焦点が当たりがちです。
しかし千原せいじさんは、あえてそこで活動している日本人の支援を目的とした団体を立ち上げました。
もちろん、最も大変な思いをしているのは、現地で生きる人々です。
ですがその大変な現地に直接赴き、現地の人々とふれあいながら支援活動をしている日本人の存在があることも、忘れてはいけないし、支援しなければならないということにギブアウェイは気づかせてくれます。
自分が実際に現地で支援活動をするというのは、なかなか簡単にできることではありませんが、少しでも興味があるのなら、ギブアウェイのような団体に寄付をしてみるのはいかがでしょうか。
たとえ自分が現地に行けなくても、現地で活動している日本人を支援することで、間接的に支援することができるのではないでしょうか。