12月5日(月)グランドハイアット東京にて、チャリティーイベント『Global Gift Gala in Tokyo 2022』が開催されました。この記事では、主催者へのインタビューやイベントの様子をお届けしたいと思います。
Global Gift Gala とは
Global Gift Galaとは、世界最大級のチャリティー財団 『The Global Gift Foundation』が主催する社会貢献活動を軸としたチャリティーイベントです。これまでパリ、カンヌ、ロンドン、ドバイ、マドリードなど、世界各地で開催されていますが、今回初めてアジアで開催されました。
主催者インタビュー
今回、イベント主催者であるマリア・ブラボーさんや登壇者のエイドリアン・ブロディさんへのインタビューを行うことができ、Global Gift Foundationの活動などについてお話を伺ってきました。
- Global Gift Foundationとはどのような団体なのでしょうか。
マリアさん:わたしたちは子どもや女性、そして恵まれない人々を支援しています。このプラットフォームを通じて他の財団と団結していきたいと考えています。志を同じくする人々と繋がりを持つことで、コミュニティはさらに強力になっていきますからね。わたしたちの使命は、最大限のサポートを提供し、みなさんに幸せをもたらすことです。
- 多くの著名人がアンバサダーとして名を連ねていますが、どのような活動をしているのでしょうか。
エイドリアンさん:子どもたちはわたしたちの未来だと思います。世界中の子どもたちは、平等な教育、そして希望を必要としています。個人的な話になりますが、わたしが成功することができたのは、支えてくれる家族がいたからです。一方で、非常に才能があるものの多くの苦労を強いられた友人をわたしはたくさん見てきました。わたしは、子どもたちにとって、愛情が必要不可欠であることに気づいてもらえるよう、多くの慈善団体と協力してきました。作品を寄付するだけではなく、資金援助を必要としている団体の活動にも取り組んできました。現在もニューヨークの慈善団体と多くの活動に取り組んでいます。
- 日本では「Gala」はまだまだ一般的とは言えません。「Gala」というユニークな仕組みを紹介するとき、マリアさんが大切にしていることはありますか。
マリアさん:わたしたちはスポンサーのみなさんに活動の費用を全て負担してもらっています。ですので、今日の寄付金は全て財団に還元されます。このような資金調達以外にも、Galaを行う理由が実はあります。それは、わたしたちは皆一つであるということを認識するためにネットワークを作ることです。そして、善意の気持ちを持って行動するためには、有名である必要も、お金持ちである必要もありません。 通りすがりの人に笑顔を向けるだけで良いのです。それを知ってもらうことがとても大切だと考えています。
- 今回 Global Gift Gala in Tokyo 2022 に参加しようと思った理由を教えて下さい。
エイドリアンさん:わたしは日本が大好きなので、どのような理由でも東京を訪れることができて嬉しく思っています。わたしはマリアとは長く一緒に仕事をしてきました。寛大な心の持ち主であるマリアの仕事を手伝うことができるのは光栄です。わたしはこの活動を通じて、マリアと一緒に何ができるか見ていきたいと思っています。
Global Gift Gala in Tokyo 2022 イベントレポート
ジャン・レノ夫妻や映画『美女と野獣』のガストン役で知られるルーク・エヴァンスさんらがイベントのために来日しました。また、国内からもデヴィ夫人やアンミカさん、Mattさんなど多くの著名人が駆けつけました。
ここからは、豪華メンバーが目白押しのイベントの様子をお届けしたいと思います。
オープニング
オープニングのスピーチでは、マリア・ブラボーさんが社会貢献活動の重要性を訴え、会場の方々から多くの拍手が送られました。その後、マリア・ブラボーさんやジャン・レノさんをはじめ、エイドリアン・ブロディさんやルーク・エヴァンスさんらは法被を身にまとい、日本酒の鏡開きという日本独特のパフォーマンスを楽しみ、イベントのスタートを祝いました。
The Global Gift Philanthropist Award
慈善活動へ熱心な取り組みをしている方へ贈られる『The Global Gift Philanthropist Award』をジャン・レノさんとエイドリアン・ブロディさんが受賞しました。
ジャン・レノさんは、受賞スピーチで、「今日ここに来たのは、誰かのためになることができるからというのが1つ目の理由です。そして日本はわたしの第2の故郷で、いつも心に日本があるということが、ここにいる理由の2つ目になります」と述べ、また、エイドリアン・ブロディさんも、「わたしは日本が大好きなので、ここに来れたことを嬉しく思います」と日本のファンにメッセージを送りました。
チャリティーオークション
イベントの後半ではチャリティーオークションが行われました。清川あさみさんの着物生地と糸でストリートスナップを織り上げた作品は、アンミカさんが落札。また、繊細なラインで描かれた山脇紘資さんの作品や、ヴィッセル神戸に所属しているイニエスタ選手と一緒にサッカー体験ができる権利といった特別なアイテムが出品されました。オークションには、競売人のトーマス・フォレスターさんが立ち会い、その雰囲気を盛り立てました。
また、日本で5社しか許されていない“ジャパニーズウィスキー”を製造する西酒造から、特別なウィスキーを樽ごと所有できるオーナーズカスクが出品されると、多くの希望者が手をあげる中、ジャン・レノさんが1,900万円で落札しました。
エイドリアン・ブロディさんが来日後、急遽一晩で描き上げた絵画も特別に出品されました。エイドリアン・ブロディさんは、「今日、ここに来たのは『Global Gift Gala』をサポートし、恵まれない人たちを助けるためです。この後、オークションで入札してくださる方に感謝を申し上げます。」と壇上でスピーチし、日本文化に触発されたその作品は2,200 万円で落札されました。
オークションの最後を締め括ったのは、『maaaru』プロジェクトへの支援です。『maaaru』とは、未来を担う子どもたちから格差を理由に教育の機会を奪ってはいけないという理念のもと、全ての地域、全ての子どもたちに等しく教育機会を提供しようと活動する団体であり、マリア・ブラボーさんをはじめ、アンミカさん、デヴィ夫人など、その理念に共感した多くの人々が手をあげ壇上に集いました。そうして活気に満ちたオークションは幕を閉じました。
オークションの総額は8,000万円となり、この収益は、子どもや女性を支援する団体のさまざまな活動に寄付されるそうです。
『Global Gift Gala in Tokyo』は、Gipsy Reyes Heritage による素晴らしい歌と演奏のパフォーマンスがそのラストを飾りました。会場のみなさんが席を立ち、思い思いにダンスを楽しむ様子がとても印象的でした。
楽しみながら社会貢献活動ができるGala パーティ。日本ではまだ馴染みはありませんが、今後このような文化が広がっていくことを期待しています。