出典:toyokeizai.net
日本史やお金の授業など、ためになる動画で人気を集める中田敦彦さん。
日本における「寄付」についても動画で解説していました。
日本人の寄付に対する考え方や先進国とのギャップなど、分かりやすく解説してくれています。
今日は、そんな中田敦彦さんの「寄付をしてみよう」動画を紹介します。
中田敦彦とは?
出典:nakataatsuhiko.com
中田敦彦さんはお笑い芸人であり、YouTuber、実業家、歌手など多方面で多彩な活動を行っています。
お笑いコンビ・オリエンタルラジオのボケ、ネタ作り担当でありながら、人気のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」を運営する人気YouTuberです。
中田敦彦のYouTube大学は、チャンネル登録者数495万人と人気を集めています。(2022年11月現在)
日本史や世界史、金融まで、短時間で分かりやすく解説してくれる動画でさまざまな世代から人気のチャンネルです。
「寄付をしてみようと思ったら読む本」解説動画の内容とは?
中田敦彦のYouTubeチャンネルの動画は、いつも中田さんがテーマに合わせた本を読み、その内容を解説してくれるというものです。
今回の「寄付をしてみよう」の動画は、渋沢健さんと鵜尾雅隆さんの「寄付をしてみようと思ったら読む本」を紹介、授業を展開しています。
日本人が敬遠しがちな「寄付」に対する考え方を楽しく分かりやすく解説してくれている動画になっています。
どんな内容か、具体的に見ていきましょう。
日本人にとっての寄付
出典:ameblo.jp
日本は世界的にみて、経済的に裕福であるにも関わらず、寄付への関心が薄く、寄付額もとても少ない傾向にあると言います。
動画の冒頭で中田さんは、「特に日本人は寄付に対しての抵抗感が強いと言われています。言葉にするとその理由は大きく2つあると言われています」と語っています。
以下がその2つの理由です。
- なにに使われているのかわからない
- どこに寄付していいかわからない
コンビニのレジ横にある募金箱になんとなく入れてみたものの、具体的にそのお金がなにに使われているのか、わからない方も多いですよね。
さらに、いろんな寄付があって、どこに寄付していいかわからないという方も少なくありません。
「そのうえで、いわゆる普通の一般の俺みたいな男が、大富豪でもヒーローでもないただのこの俺がやることか?という気持ちもありますよね?」と視聴者に語りかけています。
こういった抵抗感が日本人には根強く、積極的に寄付をしない国民性に繋がっているのだと言います。
日本では、「寄付してる」というと、「え?なんで?」などのように聞かれることが多いものです。
さらに、有名人が高額の寄付をしたなどのニュースに対しては、「売名だ」「偽善だ」などと批判されることもしばしば。
日本人にとって寄付は、どこか特別なもののように捉えられているのではないでしょうか。
なぜ、寄付をするのか?
出典:president.jp
日本人は、寄付というものがなにかを理解して、それを体験する機会がなかっただけなんだそうです。
日本では、お金の使い方を「消費」「貯金」の2つしか学ぶ機会がありませんでした。
しかし、世界的には4つの使い方があると言います。
- 消費
- 貯金
- 寄付
- 投資
消費と貯金以外に、寄付と投資があるのです。
消費と貯金は、自分のために使うお金(me)であるのに対し、寄付と投資は、自分を含めた私たちのためのお金(we)です。
寄付をすることで、寄付をした先の団体やその先にいる人々について、少なからず気になりますよね。
寄付によって少しは良くなったのかな?と気になって検索したり現地に行ってみたりする方もなかにはいることでしょう。
寄付をすることで、寄付をする前よりも、困っている人、苦しんでいる人の現状を知ろうと思い、自分ごととして捉えられるようになります。
そこにつながりが生まれ、人間同士支え合って困難を乗り越え、幸せを感じることができるものです。
国や自治体などといった行政で支援すれば良いのでは?という考えもあるかとは思います。
しかし、国などの行政には予算が決められており、必要な場所に必要な支援を素早く行なうのが難しいのが現状です。
そんなときに、民間で集められた寄付があれば、スピーディーに必要な場所に必要な支援をすることができます。
どこに寄付をしたら良いの?
「さっそく寄付をしてみよう」と思っても、どこに寄付をしたら良いのか、わからないことも多いですよね。
ほとんどの場合、寄付する先は何らかの団体になります。
赤い羽根募金などが代表的で、コンビニのレジ横などで見かける事が多いと思います。
ただ、そこに寄付をして、きちんと困っている人に届けられているのか?という疑問や不安が浮かぶのではないですか?
寄付先に悩んだら、各社会問題や災害などに専門的に取り組んでいるNPO団体に寄付をしましょう。
100%信頼できる団体が見つかることはとても難しいことですが、だからこそ自分で調べて決めることがとても大切なのです。
それでも、どこに寄付していいか分からない場合は、認定NPO法人を選ぶと良いです。
厳しい審査をクリアしなければ、認定NPO法人を名乗ることができないので、信頼度は通常のNPO団体に比べて高いのです。
寄付することで、その先が気になるようになります。
「どうなったかな?役に立ったかな?」と調べたり現地に行ったりすることにつながります。
その行動が、自分自身の学びや成長につながっていくということを学ぶことができる動画なのです。
まとめ
中田敦彦さんの「寄付をしてみよう」動画について紹介しました。
日本では、寄付をすることが根付いていないことがよくわかりました。
寄付に対する考え方を、学んできていないことが原因です。
この動画を見て、少しでも寄付に参加して見ようと思う方が増えることを願います。
そして、その寄付を次の世代につなげていくことも大切かもしれませんね。
子供にお金の使い方を伝えるときに、「寄付という形の使い方もあるんだよ」と話してみましょう。
寄付ってなんだろう?と調べることから始まるものもあるのではないでしょうか。