出典:prtimes.jp

若者を中心に人気の高いYouTuberのラファエルさんが、自身のYouTubeチャンネルで「NPO法人フローレンス」への寄付を公表しました。

そこでこの記事では、ラファエルさんの寄付活動の内容と、なぜフローレンスの寄付を決めたのかに迫ります。

ラファエルとは?

ラファエルさんは、チャンネル登録者数が182万人(2022年11月現在)を超える超人気YouTuber。素顔を隠した白い仮面姿で軽快なトークを武器に、若者を中心として絶大な人気を誇っています。

また、8社もの会社を経営するなど、敏腕経営者としての一面も持っています。

ラファエルが寄付を決めた理由

ラファエルさんは、2022年11月6日に自身のYouTubeチャンネルにアップした動画の中で、「広告収入10%を未来永劫NPO法人フローレンスに寄付する」と宣言し、その理由を語っています。

この動画をアップする少し前に、ラファエルさんのお子さんがある病気になり、入院生活を送ることになったのだそうです。

寄付をしようと思ったのはその際に感じた、子どもを持つ家庭の苦労がきっかけでした。

「子どもが居る家庭って結構、子ども中心ですから。子ども中心で仕事を休まなあかんくなったりとか、もっと言ったら事実上会社に居れなくなったり居づらくなったりとか」

と、自身が感じたことを語っています。

さらに、ラファエルさんの妻が普通のOLのため、会社を休むことができなかったことも明かしています。

そんなときに知ったのが、NPO法人フローレンスだったと言います。

NPO法人フローレンスとは?

フローレンスとは、「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指すとする、認定NPO法人です。

親だけが子育てをする時代から、社会全体で支え、共に子どもを育むことを当たり前とする世の中を実現したいという理念を掲げ、母子家庭や貧困層を支えている団体です。

ラファエルの寄付

https://twitter.com/Raphael05166140/status/1592347845826613248?s=20&t=F36g-rWXTee-LTx8BdWPtQ

ラファエルさんは、この認定NPO法人フローレンスに、これからのYouTubeでの広告収入の10%を未来永劫寄付し続けることを宣言しました。

ラファエルさんはフローレンスの存在を、子どもの看病中に知り、「ここ活動の仕方素晴らしいな、大きいな。信用あるな」と感じ、YouTubeへの出演を依頼し、フローレンスの代表との対談が実現しました。

この対談のなかで、フローレンスが「児童虐待」に力を入れていると知り、ラファエルさんの母親が、ラファエルさんが幼い頃に父親から受けていたDVの事実を明らかにしました。

「僕の家のパターンだと、両親が居てお父さんのほうが毎晩のようにおかんにビール瓶を投げつけるんですよ。床一面ガラスで、これを毎晩繰り広げてて…お姉ちゃんが、小さいときの僕をいつもお風呂場に連れて行って、お風呂場で隠れるっていう」と振り返りました。

親から子に向けられた暴力だけでなく、親同士の揉め事に悩んでいる子どもにも手を差し伸べるというフローレンス代表の言葉に「最高っすね!」と語るラファエルさん。

「今日本国内にあるサービスを全部うまく使えればなんとかなるもんですね。子どもも親も」と、フローレンスの活動に感銘を受けた様子でした。

ラファエルの寄付に対する想い

出典:mdpr.jp

「どういう心意気でやっているかは置いといて、やっていること自体はプラスなので。そのへんは周りの目は気にせず。0よりは1円でも2円でも、あったほうが良いんで。やらない偽善よりやる偽善のほうが良いのかなと」

動画のなかでこう語っているラファエルさん。芸能人の寄付活動に対して批判的な意見が出ることは多いものですが、そこを気にせず「偽善」でも良いというメッセージを発信しています。

同じように、NPO法人フローレンスの代表も「やらない前よりやる偽善」を大切にしていると語っています。良いことをしても隠してしまう「陰徳」ではなくどんどん言ってほしいとし、ラファエルさんのYouTubeチャンネルでの宣言に共感している様子でした。

ラファエルさん自身の子どもの頃の経験を初めて知り、「同じような環境にいる子どもたちが、この動画を見て『周りに相談してみよう』となったら良いなと」とラファエルさんとの対談を振り返りました。

まとめ

人気YouTuberのラファエルさんの寄付活動について紹介しました。

ラファエルさんは動画の中で「偽善者扱いされる場合がある。やっていることに対して批判がある」としながらも、「やらない偽善よりやる偽善の方が良いのかなと」と語っています。

自身のお子さんの病気をきっかけに、共働き世帯の子育ての大変さを感じたというラファエルさん。

ひとり親や貧困層でなくとも、子どもの急な体調不良や病気で仕事を休まざるを得なかった経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

子を持つ親なら誰しも感じる苦労。

身を持って体験したからこその言葉が、ラファエルさんの動画には詰まっていました。

「やらない偽善よりやる偽善」のラファエルさんの言葉のように、募金箱を見つけたら少しだけでも募金してみるなど、小さなことから始める「偽善」もあるのではないでしょうか。