出典:realsound.jp

人気ダンス・ボーカルグループのEXILEは東日本大震災の際、チャリティーミサンガを販売したり、チャリティーソングを作成したりと様々な支援を行ってきました。

この記事では、東日本大震災でのEXILEの活動についてご紹介します。

EXILEの東日本大震災支援とは

出典:barks.jp

東日本大震災が起きた当時、多くの芸能人やアーティストが義援金を寄付したり、被災地に実際に支援に出向いたりしていました。

そしてEXILEや所属事務所の「LDH」も、今自分たちにできることは何かを考え、いち早く義援金や5万本の飲み物の寄付を表明したり、事務所スタッフによる被災地での炊き出しなどの支援にも取り組んだりしてきました。

チャリティーミサンガの販売

出典:amazon.co.jp

震災から3週間後、公式ホームページにて、チャリティーミサンガを発売し、その収益金の全額をあしなが育英会へ寄付することを発表しました。

“東日本大震災で被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。この度、「子ども達の未来へ」との願いを込めたミサンガを制作しました。この商品の収益のすべては、株式会社LDHが責任を持って、あしなが育英会へ寄付します。”

“被災しながらも無事だった子ども達には、自分の命を大切に、生まれてきたことや自分の人生を愛して生きていけるような道を見つけていってほしい。それが僕らの願いであり、そのためのサポートを今後、継続的にしていこうと決めました。彼らは将来、被災地の復興を支える大きな力になるはずだと信じています。その最初のアクションとして、復興の願いを込めたEXILEのミサンガを作り、募金活動を行うことにしました。EXILEのファンのみなさんからも、何か一緒にできないだろうか、という温かいご提案を数多くいただいたことが、僕らの背中を押してくれました。収益金はすべて、LDHを通して「あしなが育英会」に寄付させていただきます。

引用:https://m.ldh-m.jp/static/sppg/message110313/message110313_1_17

*2011年12月末日をもって、このミサンガの販売は終了しています。ミサンガの収益金は3回に分けてあしなが育英会の”東日本大地震・津波遺児募金”へ寄付されました。その総額は、49,478,877円。約5,000万円もの寄付の思いが、ミサンガの販売を通じて集まりました。

チャリティーソングの制作

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2011年4月末、アーティストであることを活かして、歌やパフォーマンスを通して、EXILEが掲げる『日本を元気に』というメッセージを伝えられるチャリティーソングを制作することを発表しました。

一人でも多くの方々の勇気や希望につながるようにという強い思いがそこにはあります。

東日本大震災の復興を目的として出来上がったチャリティーソング『Rising Sun』の印税は、日本赤十字社を通じて全額寄付されています。

メンバーのコメント

先日、EXILE として東日本大震災復興へ向けチャリティーソングを制作させて頂く事を発表させて頂き、ATSUSHI を中心にメンバー一丸となり、制作に取り組んで参り完成致しました。「Rising Sun」というタイトルで文字通り「陽はまた昇る」という僕らの未来への願い、そして「日本を元気に」という僕らの震災以降の活動テーマが込められたナンバーとなっています。そして、この曲を聴いて頂いたり、パフォーマンスを見て頂いた方、一人でも多くの方々の勇気や希望につながる事を願っています。

引用:https://shop.mu-mo.net/avx/sv/item1?jsiteid=MSW&seq_exhibit_id=43299&categ_id=

この『Rising Sun』は2011年9月14日にリリースされると、すぐにヒットチャートのトップに躍り出ました。メンバーの熱い思いが、ファンの皆さんに届いた結果ではないでしょうか。

その他の活動について

東日本大震災から7年後。

2018年3月11日に、EXILEの橘ケンチ、世界、Flowerの重留真波、中島美央が、宮城県仙台市にある“EXPG STUDIO”仙台校でダンス教室『夢の課外授業』を開催しました。

そこでは震災により大きな被害を受けた岩手県の小中高生を招待し、東日本大震災の復興支援チャリティーソング『Rising sun』の振り付けを指導しました。

東北をイメージした振り付けに、よさこいの激しい動きが取り入れられていますが、60分のレッスンが終わるころには、全員が踊れるようになっていたそうです。

橘さんは、ダンスは人と人を繋げる力があるので、自分たちのエンターテイメントの力で少しでも楽しんでもらえる機会を提供していきたいと、今後の意気込みを語りました。

震災直後だけでなく、継続的に支援を行っているEXILEのメンバー。東日本大震災で大きな被害に遭った地元に、EXILEが支援にやってきたことがきっかけで、アーティストを目指し、現在オーディションを受けている子どもたちもいるそうです。

EXILEが抱いていた子どもたちへの思いは、着実に広がりを見せているのではないでしょうか。これからも多くの子どもたちが羽ばたいていくことを期待しています。