サンドウィッチマンとは?
サンドウィッチマンはグレープカンパニーに所属する伊達みきおと富澤たけしさんからなる大人気のお笑いコンビです。『ちょっと何言ってるかわからない』などの返しで知っている方も多いのではないでしょうか。2007年にはM-1グランプリ王者、2009年にはキングオブコント準優勝と、競争の厳しいお笑い界で数多くの功績を残しています。
そんなサンドウィッチマンのお2人ですが、実は2人とも宮城県仙台市出身であり、東日本大震災が起きた直後から今日まで数多くの寄付活動に取り組んでいます。
東日本大震災で始まった『東北魂義援金』
サンドウィッチマンのお2人は、2011年に東日本大震災が発生した際にいち早く寄付活動をはじめ、今日まで活動を継続しています。そんなサンドイッチマンが行ってきた寄付活動の1つである『東北魂義援金』について紹介していきます。
募った義援金は累計5億円以上
東日本大震災が起こった直後の2011年3月16日にサンドウィッチマンは『東北魂義援金』を開設しました。そのスピーディーな行動にも驚きですが、この義援金には一般の方から芸能人まで数多くの寄付がよせられ、現在では累計5億円以上もの義援金が集まったといいます。それらにはサンドウィッチマン自身のチャリティーライブやチャリティーグッズの売り上げも含まれています。
義援金は宮城、福島、岩手各県庁に直接届けてきた
東北魂義援金によって集まった義援金はサンドウィッチマンの2人が毎年宮城県や福島、岩手といった被害が大きかった地域へ直接届けてきました。それは東日本大震災が起こった2011年から2022年現在まで毎年継続して行われています。宮城県の村井知事はこのことについて以下のようなコメントを残しています。
村井知事「これだけ継続してやってくれている人はいない。義援金で第2、第3のサンドウィッチマンをつくりたい」
2011年~2021年までは災害孤児、遺児への支援へ
これらの集まった義援金は『東北の復興のために、被災者の支援の為に』という信念のもと震災孤児や遺児への支援のために『東日本大震災みやぎこども育英募金』に充てられてきました。
※東日本大震災みやぎこども育英募金は、震災で親を亡くした児童生徒等にたいして、安定した生活や学び、希望する進路選択の実現のために支援金や奨学金を給付する基金です。
震災から10年、2022年からは役立つ支援物資の寄付へ
震災から10年の間は義援金の贈呈に取り組んできたサンドウィッチマンですが、2022年からは東北の復興に必要な支援を各県庁と共有していく中で『支援金をなにか支援できるものに!』と考え、具体的な支援物資の提供に取り組んでいます。
例えば、2022年には『トイレトレーラー』を宮城県気仙沼に寄付しました。トイレトレーラーはどこへでも設置可能で牽引車両で移動できる様式個室の水洗トイレであるため、災害時におこるトイレ問題を改善することが出来ます。
チャリティーライブにも積極的に取り組む
サンドウィッチマンは東北魂義援金の一環として、2011年から数多くのチャリティーライブをこなしてきました。以下は活動のごく一部ですが、非常に精力的にチャリティーライブを続けていることが分かります。
・2012年 大船渡復興市場特設ステージでのチャリティーライブ
・2013年 南三陸さんさん商店街特設ステージでのチャリティーライブ
・2014年 気仙沼中学校でのチャリティーライブ
チャリティーライブ以外にも2013年からは東北県外からお客様をつのり、東北の現状を見てもらったり、東北の食事やイベントを楽しんでもらうためのバスツアーを毎年開催しています。
チャリティーグッズの販売
チャリティーグッズは東北の企業とコラボして制作し、その売り上げは東北魂義援金として提供してきました。また、その他にも東北魂オフィシャルグッズなどが現在もオンラインで販売されています。売り上げは東北魂義援金として活用されるので、興味がある方は是非オンラインショップを見てみてください。
オフィシャルグッズ特設サイト
https://www.hmv.co.jp/news/article/1903141014/
支援のためのテレビ・ラジオ番組にも積極的に出演
サンドウィッチマンはテレビやラジオを通じて東北の現状を伝えるとともに、東北魂義援金の募集活動を広めてきました。以下はこれまで行ってきたテレビやラジオ活動のほんの一部です。いかにサンドウィッチマンが多くの番組で継続して東北の現状を伝え、支援の輪を広げてきたかがわかります。
・【サンドウィッチマンの東北魂】日本方法ラジオ 2011年~2021年
・【東北魂TV】BSフジ 不定期配信
・【サンドのぼんやり~ぬTV】 2008年~
『支援』ではなく『応援』という信念と、人によりそう気持ち
サンドウィッチマンはこれまで東日本大震災の支援のために、多くの寄付活動に取り組んできました。震災当初は多くの方が寄付などに取り組んだと思いますが、震災から10年以上がたった今でも継続して多くの支援に取り組んでいる方は少ないと思います。そんなサンドウィッチマンの支援に関する気持ちが見て取れたコメントがあったので、紹介いたします。
伊達さん「『支援』というと偉そうなので、僕らは『応援』って言っています」
富澤さん「心は人それぞれのペースがあるので、ずっと復興しない人もいるかもしれないです。だけどそこは焦らず、無理して復興って言わなくてもいい」
まとめ
いかがでしたでしょうか。サンドウィッチマンは東日本大震災の直後から今日まで、ずっと継続して自分たちにできる最大限の寄付活動に取り組んでいます。寄付は誰でも様々な形ではじめられるものですが、継続して何年も続けるとなると、なかなか実践できることではありません。
そんな活動を被災した人々の心に寄り添いながら続けるサンドウィッチマンの姿勢には、人として非常に学ぶものがあると感じます。自分にはできないな、と思うのではなく、何かしら出来るところから力になろうと行動をすることが大切なのだと、改めて学ばされました。