日本寄付財団では、児童・青年・高齢者及び障がい者の支援、地域社会や環境改善の為の活動、伝統文化、芸術やスポーツの復興、発展途上国の支援など、社会的な課題への支援や解決のための活動を行う団体に対し、本助成金の趣旨に沿った活動や設備等の充実のために必要な資金を助成しています。

2022年3月1日、社会的な課題への支援や解決のために活動を行う団体の支援を目的に、「2021年度助成事業」の第一次助成先となる10団体を決定いたしました。そして、慈善団体を含む21団体に対し、総額一億円の支援が完了いたしましたので、お知らせいたします。

2021年度助成事業第一次助成先決定のお知らせ

日本寄付財団が行う、社会的な課題への支援や解決のための活動を行う団体の支援を目的とした「2021年度助成事業」の第一次助成が完了いたしました。

助成先は合計21団体、助成総額は1億円となります。

助成先団体一覧

・特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン

URL:https://peace-winds.org/

・一般社団法人 こどもの笑顔弁当

URL:https://smile-kids.gift/

・一般社団法人 障がい者自立推進機構

URL:https://paralymart.or.jp/association/

・認定NPO法人スマイルオブキッズ

URL:https://smileofkids.jp/index.html

・特定非営利活動法人 子ども未来プロジェクトアローズ

URL:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/npo/npo00535.html

・特定非営利活動法人 日本ファンドレイジング協会

URL:https://jfra.jp/

・一般社団法人 日本承継寄付協会

URL:https://www.izo.or.jp/

・特定非営利活動法人 ドットジェイピー

URL:https://www.dot-jp.or.jp/

・森ビル株式会社 文化事業部 森美術館

URL:https://www.mori.art.museum/jp/

・東京大学 医学部付属病院

URL:https://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/depts/trc/

・一般社団法人WOMEN ORCHESTRA JAPAN

URL:https://womenorchestra.mystrikingly.com/

・認定NPO法人D×P

URL:https://www.dreampossibility.com/

・特定非営利活動法人元気になろう福島

URL:http://genkifukushima.jp/

・特定非営利活動法人サンカクシャ

URL:https://www.sankakusha.or.jp/

・一般社団法人人生はドキドキとワクワクでできている

URL:https://dokiwakulife.com/

・特定非営利活動法人オン・ザ・ロード

URL:https://otr.or.jp/

・一般社団法人脳フェス実行委員会

URL:https://noufes.com/

・VOICELESS ORPHAN TASKFORCE UGANDA(VOTU)

URL:https://voicelessorphan.org.ug/

・Duang Prateep Foundation

URL:http://www.dpf.or.th/jp/

・一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会

URL:https://www.nwh-japan.com/

・認定NPO法人テラ・ルネッサンス

URL:https://www.terra-r.jp/index.html

財団からのメッセージ

代表理事 村主悠真

日本寄付財団は、資本主義社会がもたらす様々な社会問題、放置され続けている課題に正面から向き合い、それらを解決・改善するために精力的に活動する団体を支援しています。

2021年の11月に設立させて頂いた新しい団体ではありますが、多くの皆様から支持を頂き、第一回目の助成金の支給を無事に完了することができました。

今回我々が選考させて頂くに当たり、大きな課題として感じたのは、多くの団体がとても素晴らしい活動をしており、我々が選考をさせて頂く際の基準がとても難しいということでした。こどもの貧困対策、教育支援、障がい者支援、ペットの殺処分、災害支援、難民問題、伝統文化の維持、気候問題、海外留学支援、途上国支援全般と、様々な課題に取り組んでいる団体さんが多い中で、『優先順位』という概念を定義することが選考委員のメンバーを筆頭に我々を一番悩ませました。

助成先に選ばれた団体のみならず、正面から社会問題の課題に励まれる多くの団体に対して、財団が継続する限りは寄付という形で向き合い続けていきたいと思います。できる限り全ての社会課題の解決を掲げて、今後も精力的に活動を行います。

また私自身、「寄付という形で、多くの人が幸せになれる社会を作りたい」と考えており、財団の活動を通して日本の寄付文化の再構築を目指しています。お金を寄付する人がより評価され、寄付する人の存在意義を高めていきたいと考えています。

「誰かのために寄付する」という行為がオシャレでカッコいいと言われる風土を作るために、今後も活動を続けてまいりますので、皆様の応援よろしくお願いします。

評議員 平井元貴

暴力や貧困の連鎖といったように、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化しています。人の一生において、幼少期は人間形成の基礎が培われる貴重な時期であり、我々大人は、子ども達の健やかな成長を支える大切な役割を果たしていると思います。

私は特に『教育』という観点から寄付を行ってきました。「子どもたちが、今に感謝し未来に希望を持ち、たくさんの選択肢を持てる世界」を目指しており、今回、こどもの笑顔弁当という『ひとり親家庭の支援』を行っている団体に対して助成する事となり、より子供達が未来に希望を持てる世界になればと思います。

また、親と暮らせない子ども達や貧困の連鎖・虐待といった日本の子ども達の課題を解決するためのアクションとして、日本寄付財団は、子ども達の為に活動している団体に支援をしつつ、支援を必要とする子ども達の現状を理解していただく為に、メディアなどを通してより発信していく予定です。

教育に限らず、皆様も自分の興味・関心のある団体に寄付をしてみてください。そこにはお金では測れない本質的な価値がきっとあると思います。今後も日本寄付財団の活動を通して、寄付の循環を促す新たな仕組みを構築していきます。

評議員 大村貴康

私は「誰もが自分の夢や志に挑戦できる世界にしたい」と考えております。全ての人たちが志を高く持ち、広くは宇宙のために、地球のために、世界中の人たちのために、使命感を持って動くことができれば無理に平和などを語らなくても、結果的に『平和』な世の中が築かれていくと信じています。

日本寄付財団として、変化の激しい社会において、イノベーションを通じて世界を変えていきたいと考えています。今回の助成では、志高い事業と共に理想的な世界に近づけていけると信じています。助成先に選ばれなかった団体に対しても、継続して関わっていき、「誰もが自分の夢や志に調整できる世界」を共に実現できればと思います。

また今後の具体的な取り組みとしては、私たちの『存在・想い』をしっかりと届けるために、ソーシャルインパクトの高い事業などに寄付をさせていただきながら、次第にセグメントを細かく分け、既存寄付先および新規寄付先との相乗効果や地球上における課題解決重要度の優先順位を意識した寄付をしていけたらと考えております。

今後も日本寄付財団は世界中の人々が平和で安心して暮らせる社会を実現するために活動を続けていきます。

選考委員 坪田康佑

今の社会は行き過ぎた資本主義の世界に突入していると感じています。資本を追い求めたことによって、お金を持つもの持たざる者が二極化し、お金がすべての価値基準の尺度となっている気がします。

しかし、私たちが生きるうえでお金と関連しない重要な仕事があふれています。お金のあるなしという二元論的な視点だけでなく、お金で測れない市場経済価値以外の「新しい価値」というものが存在します。それが生きるうえでお金と関連しない重要な仕事です。日本寄付財団は、そのような方々を支援していく仕組みを作り上げていくのに寄与すると考えています。

私個人としては社会起業家全員を応援したい気持ちでしたが、今回の助成では特にこの時節に活動を広げることで、多くの人の笑顔を作ることができると感じたところを支援しました。自分自身ではできない活動を応援するという形で助成を決めました。

一般的な経済価値には取り込まれない「新たな価値」というものに焦点を当て、社会全体がお金では測れない価値というものを再確認できるよう活動していきます。