ラブライブとは?

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ラブライブは女子高生アイドルグループ『μ’s(ミューズ)』の活躍を根幹においた、ユーザー参加型のアニメーションコンテンツです。少女たちが廃校の危機が迫った学校を救うべく、アイドルを目指して奮闘するという内容で、開始当初はアニメやゲームではなく『電撃G’s magazine』誌面でのショートストーリーなどをメインに展開されていました。グループ名や選抜ユニットの公募、楽曲のメンバーを決定する『総選挙』などがユーザーを巻き込んで行われる新しいスタイルで、アニメやゲームなどのコンテンツが大ヒットしています。

ラブライブ効果?キャラクターを名乗った寄付が行われる

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ラブライブについて調べてみると、ユーザー参加型の新しいスタイルで社会現象を巻き起こしたラブライブならではこその寄付が話題となっていました。というのも、2022年にある区役所に『私立結ヶ丘女子高等学校 生徒会長 葉月恋』という宛名で図書カード5千円分と手紙入りの封筒が届いたそうです。手紙には

『親御さんを亡くされ辛い思いをされている子どもたちのために役立てて下さい。私も中学時代に母を亡くしており、私と同じような思いをされている子どもたちのために何かできることがあればと思い、こちらをお贈りさせて頂いた次第です』

と書いてありました。こちらの宛名に使われた『葉月恋』という名前はラブライブの人気キャラクターであり、作中で母親を亡くした設定になっているそうです。こちらの寄付を受け取った区は福祉団体に渡せるよう調整したといいます。こういった作品の登場人物を名乗る寄付はこれまでにも『鬼滅の刃』など、社会現象を起こした作品でたびたび行われているそうです。

多くの『ふるさと納税』の返礼品として採用される

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ラブライブはその人気ゆえに、数多くの街で『ふるさと納税』の返礼品として活用されています。例えば渋谷区では渋谷区ふるさと納税と『ラブライブ!スーパースター!!』のコラボ企画を実施しており、ふるさと納税で寄付を行った方はラブライブの完全オリジナル数量限定グッズを頂くことが出来るそうです。

大韓民国の『ラブライブ!サンシャイン!!』のファンから手指消毒剤1500個が寄付される

ラブライブの人気は日本だけにとどまりません。なんと静岡県沼津市には大韓民国の『ラブライブ!サンシャイン!!』のファンから、手指消毒剤1500個の寄付を頂いたと市長が明らかにしています。また、消毒液だけではなく沼津駅とソウル駅が描かれたイラスト入りのメッセージ等も同封されていたそうです。こういった寄付が国をこえて行われるのも、大人気コンテンツであるラブライブならではといえますね。

アニメの舞台、静岡県沼津市への効果

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ラブライブにはシリーズ中に多くのグループが登場します。中でも『ラブライブ!サンシャイン!!』では、沼津市の内浦地区の学校で結成されたスクールアイドルグループ『Aqours』の奮闘を描いていて、それ故に沼津市ではAqoursが2017年から沼津のPR大使を務めているそうです。またAqoursは第69回NHK紅白歌合戦への出場もしており、沼津市のPRに大きく貢献しているといえるでしょう。ラブライブが沼津市に与えた効果に対する研究データでは、全国から若い世代のファンが多数沼津市を訪れるようになり、移住をする方が増えるといった効果があったとされていました。また研究では、経済効果によるプラスの影響も大きいとされており、ラブライブによるある種の地域おこしが成功しているといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。ラブライブはほとんどの人が名前を聞いたことがあるほど、高い知名度と多くのファンを抱える人気コンテンツです。そういったラブライブをふるさと納税や地域のPR大使として起用することで、経済効果や寄付の推進といった効果がありそうですね。ラブライブ関連のコンテンツは今後も増えていくと思いますので、これをきっかけに寄付や題材となった市町村への関心が増えていくことを期待します。