2021年3月、歌手のYOSHIKIさんが「紺綬褒章(こんじゅほうしょう)」を受賞しました。

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紺綬褒章とは、国や地方公共団体・公益団体などに寄付した人を国が顕彰するものです。

YOSHIKIさんの今回の受賞に際しては、2020年4月に自身の運営する米国非営利公益法人「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて、国立国際医療研究センターへ1,000万円の寄付をしたことが評価されました。

YOSHIKIさんは今までも、東日本大震災の復興支援のため1000万を寄付するなど、自然災害の発生時に多額の義援金支援を行ってきました。

今回の受賞は、その継続的な支援に対する姿勢に対しての受賞であるとも言えます。

YOSHIKIさんは日本国内のみならず、海外への支援にも積極的です。

アメリカで食糧難が起こりパニックが発生した際には、LAの「Meal on Wheels」へ2万4,000ドル(約250万円)を寄付した実績があります。

2019年にはこのような積極的な慈善活動や影響力が世界に認められ、「Forbes Asia」が「アジア太平洋地域の最も優れた慈善家30人」の一人としてYOSHIKIさんを選出しました。

この記事では、YOSHIKIさんの寄付に対する思いに注目しながら、彼の行動や信念が巻き起こした影響力について見ていきたいと思います。

「世界中の音楽関係者の窮地を救いたい」という思い

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新型コロナウイルス感染症の影響で公演中止となった音楽業界で活躍する世界中の人達を支援するため、MusiCares®が設立し、「COVID-19救済基金」へ10万ドル(約1,000万円)を寄付したYOSHIKIさん。

彼は自身の寄付活動について、このように語っています。

「音楽の存在やファンの皆さんの応援がなければ、父や仲間など身近な人たちのように、自分も今生きていなかったかもしれません。自分の経験を語るだけでなく、実際に助けを必要としている人たちをサポートできればと思っています。このような問題に関してMusiCares®に協力できることをとても光栄に思います。」

今回の寄付は、音楽業界で働く人々への入院・個人心理療法・精神科治療など、医療的・精神的なサポートにあてられることになっています。

MusiCares®は、メンタルヘルスをケアするための教育コンテンツの発信や、自殺予防に関するパネルディスカッションを開催している音楽チャリティ団体です。

「寄付は、もし可能なら、公表したほうがいい」

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YOSHIKIさんは自身のTwitterアカウントではっきりと、寄付をしたら公表すべきであると述べています。

https://twitter.com/yoshikiofficial/status/1252534174210068480

引用:https://twitter.com/yoshikiofficial/status/1252534174210068480

YOSHIKIさんのこの発信に対して、同意のコメントや、続けて寄付をしたというコメントが寄せられています。

https://twitter.com/haru0315/status/1252535340566380545

引用:https://twitter.com/haru0315/status/1252535340566380545

引用:https://twitter.com/rt_hf9/status/1252536781070729216

https://twitter.com/eqqusu_JPN555/status/1252537041071398912

引用:https://twitter.com/eqqusu_JPN555/status/1252537041071398912

著名人の寄付が人々の心を動かし、さらなる寄付を促して寄付の輪を広げていることがわかります。

チャリティー活動に対する信念

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YOSHIKIさんは幼い頃に父親を亡くしており、さらに自身のバンドX JAPANのメンバーを2人亡くしています。

身近な人の死を3回も経験しているからこそ、今生きている人たちへ生きる力を与えたいと行動に移しているのでしょう。

彼自身が経験した辛い経験が、積極的な寄付活動へと繋がっています。

そしてYOSHIKIさんの寄付の輪は、一般人のみならず著名人にまで広がっています。歌手の浜崎あゆみさんはYOSHIKIさんに賛同し、国立国際医療研究センターに1,000万円の寄付をしたことを自身のInstagramで発表しました。

YOSHIKIさんの行動は、本人の宣言通り、より多くの人を巻き込んで寄付額を盛り上げているのです。

善意は人に連鎖し、寄付という形になって実際の行動へとつながっていきます。

YOSHIKIさんは一人の生きる人として、自分に今できることをする、という信念を心に燃やしていることでしょう。自分にも何かできることはないか、今一度考えてみる良いきっかけなのではないでしょうか。