星野源とは

 星野源さんは、日本のシンガー・ソングライター、俳優です。

1981年1月28日生まれ、埼玉県出身。音楽家、俳優、文筆業など多方面で活動中。

2013年、映画『箱入り息子の恋』で主演し、NHKバラエティ番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』など、数々のドラマや映画、舞台に出演しました。

16年、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(通称:逃げ恥)に出演し、同作の主題歌「恋」にあわせて踊る“恋ダンス”が大ブームに。同曲で『第67回 NHK紅白歌合戦』に出場。21年5月、女優の新垣結衣と結婚をしました。  

今回の寄付について

 音楽家・俳優の星野源さんは、自身がパーソナリティを務めるラジオ『星野源のオールナイトニッポン』や公式インスタグラムアカウントのストーリーズで『国連UNHCR協会』に寄付したことを明らかにしました。

寄付金は「国連UNHCR協会」の難民支援のNPOにより、ウクライナの戦火を逃れてきた難民支援活動に充てられています。

星野さんは「人道支援に協力したい」という思いから寄付先を選定したとラジオ番組でその想いを語りました。

ファンに対しては「ぜひご自身で調べてみてください。いろんなところがあるので」とウクライナ情勢についても話されました。

「星野源のオールナイトニッポン」にて星野源さんは自身の心境の内を明かしました。

その、お仕事が毎日、ありがたいことにある中で、この1週間はもうちょっと、あれでしたね。ウクライナでロシアの軍事行動が開始されて1週間……1週間はないぐらいか。

で、仕事の合間にニュースを自分で調べて。いろんな国のニュースとかも含めて見たりとか。後はウクライナの歴史とかロシアの歴史を勉強したり、ニュースを見ては頭を抱えて。「ああ……」ってなったりとか。

その中でAppleMusicで国ごとのトップ100っていうのがあるんですよ。そこでずっとウクライナのトップ100を聞きながら。どんな曲を皆さんが聞いてるんだろうな、とか。そういうことを考えながら約1週間、すごしておりました。

引用文献:https://miyearnzzlabo.com/archives/79516


寄付は売名?星野源が語る寄付への考え方

 欧米の著名人は、社会の関心事に意思表示し、連帯や行動を呼びかけることを「自身の役割」と捉えています。

特に米国では「芸能文化は20世紀をかけて作り上げた、国のかけがえのない財産だ」との考え方があり、音楽や映画、演劇など文化全般に対するリスペクトが社会に根付いています。

著名人たちも担い手としての責任を意識し、「よりよい社会の実現のために意思表示することは、社会の影響力ある構成員の一人として背負うべき役割だ」と考えて、イベント開催や寄付を呼びかけるのです。

 一方、日本の社会には、「音楽をやっている人は音楽だけやっていればいい」という意識が根強いと感じます。文化、芸術に対する敬意が薄いのでしょう。

ただ、著名人にも自由に発言する権利があります。コロナ危機で日本の著名人の発信も目立つようになりました。

 星野さんも、ラジオ番組内で自身の寄付活動の公表について話されました。以前までは、寄付活動を行ったとしても、大きく公表せずにひっそりと行っていたと話す星野さん。

その背景には、やはり日本の大衆からの反応が気になるという点があるのでしょう。

しかし、ラジオ番組にて荻上チキさんと共演した際に寄付の公表についての話題が上がり、今後は、ポジティブに寄付活動を公表する意志を示しました。

参考資料:https://www.asahi.com/articles/ASN6L7WYNN66UHBI03G.html

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

星野源さんの人となりからウクライナ情勢や国連UNHCR協会を通しての寄付活動、著名人の寄付に関する星野さん自身の考え方を紹介して参りました。

いいことをすれば偽善とされ、寄付を公表をすると売名行為だと言われてしまう。こうした声が少なからず寄付活動に対する意欲を下げているのは間違いないでしょう。

しかし、星野さんをはじめとする著名人の多くは、決して売名などではなく「何か少しでも役に立てないか」という気持ちを寄付という行動にうつしているのです。

そして、こうした著名人の行動に触発され、寄付やボランティア活動を「やってみようかな」となることだって少なくないはずです。

皆さんも好きなアーティストやスポーツ選手の寄付活動について調べてみると新たな一面が見つかるかもしれません。