日本の国民的プロレスラーである蝶野正洋さんは、2023年3月7日両国国技館において行われた恩師・アントニオ猪木さんのお別れの会に発起人として参列しました。そこで行われたインタビューで猪木さんを偲ぶとともに、社会貢献活動への思いを語った蝶野さん。この記事では蝶野さんのこれまでの社会貢献活動や、それらに対する思いについてご紹介します。
蝶野さんのこれまでの社会貢献活動について
蝶野さんが本格的に社会貢献活動に携わるようになったのは2010年ころですが、東日本大震災の影響はとても大きかったそうです。当時、アントニオ猪木さんの声がけにより、何かしなければいけないという使命感のもと現地へ向かいました。これまで国際的な交渉の場を何度もくぐり抜けてきたアントニオ猪木さんが、不安そうな様子になっているのを初めて見たという蝶野さん。被災地では、商店街の舞台でプロレスをしたり、トークショーやサイン会を行ったり、炊き出しを行ったりしていました。
東日本大震災では、津波で254名の消防団員の方が流されて亡くなり、それが報道にも上がっていないことに衝撃を受けた蝶野さんは、その後救命や防災の活動に深く関わっていくことになり、現在では一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会の代表を務めていらっしゃいます。
アントニオ猪木さんの思いを引き継ぎ社会貢献を
出典:twitter.com
アントニオ猪木さんの背中を見て育った蝶野さんは、ご自身も若い世代に背中を見せていかなければいけないと感じていたそうです。アントニオ猪木さんのお別れの会でのインタビューにおいて、蝶野さんは「一つの区切りですよね。自分の中でも、そしてプロレスの歴史的にも一つの区切りになると思います。でもそれを繰り返していくのが歴史ですから、またこれから新しいものがどう変わっていくのか。自分も猪木さんの志の中で何か繋げていけるものはないのか、例えばボランティア活動だったり、社会貢献だったり、これまでもやってきましたが、それらは猪木さんに影響されてきたものですので、これからも続けていこうと思っています」と社会貢献活動に対する思いを語りました。
蝶野さんがmaaaruのアンバサダーに就任!
そんな蝶野さんがこのたびmaaaruの活動に賛同してくださり、maaaruのアンバサダーへ就任することが決定しました!アンバサダー就任にあたり、蝶野さんの思いをご紹介します
maaaruとは
maaaru公式:https://www.maaaru.org
maaaruとは、世界初の本格的な教育ネットワークの構築を目指すプロジェクトです。地域の格差に関係なく、世界中の子どもたちへ等しく学ぶ機会を届けたい、そんな思いでプロジェクトがスタートしました。現在、教育を受けられない途上国の子どもたちは約3億人いると言われている中で、maaaruは2025年までに約1万校を支援することを目標に掲げています。
就任についてのコメント
maaaruのアンバサダー就任にあたって蝶野さんから次のようなコメントが寄せられています。
「日本寄付財団プロジェクトmaaaruの参加にあたり、 発展途上国の子どもたちへの教育支援が途絶えている状況を知り、 世界の子どもたちの教育環境の改善や学校の設立となる 国際的な活動協力に踏み切ります。
今回、恩師猪木さんの志が強く影響しています。 「闘魂」とは何なのか、志をどう繋ぐのか。 国内外を問わない、猪木さんの社会活動から 本当にたくさんの勇気をもらい、感銘を受けてきました。
現在続けている「救急救命AED」や「地域防災」普及啓発の活動は、 大切な経験、勉強となっています。 東日本大震災後、猪木さんと回った支援活動を振り返り今出来ることは始める、という思いからの活動となります。
ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。」
これまでもさまざまな社会貢献活動をしてこられた蝶野さんですが、さらにその活躍の場が広がっていくのではないでしょうか。今後の蝶野さんの活動から目が離せませんね!