俳優や歌手、タレント、司会者やラジオパーソナリティなど、マルチに活躍する武田鉄矢さん。
日本でその名を知らない人はいないほどの活躍をしている武田鉄矢さんの人となりと、これまでに行ってきたチャリティー活動について紹介します。
武田鉄矢とは
出典:takedatetsuya.com
武田鉄矢さんは、1949年に福岡県の博多で生まれました。
1972年に「海援隊」を結成し、芸能界デビューしましたが、なかなかヒットに恵まれませんでした。
1973年にリリースした、自身の母に向けて歌った「母に捧げるバラード」が大ヒットし、紅白歌合戦に出場しました。
その後はヒットには恵まれず、アルバイトをしながらの芸能活動を送っていた武田鉄矢さん。
1977年公開の映画「幸せの黄色いハンカチ」でのさえない青年役の演技が高い評価を得て、俳優としての活動という新境地を開拓。
1979年から放送が始まった「3年B組金八先生」シリーズのヒットをきっかけに、一躍人気俳優の仲間入りを果たします。
海援隊が歌う「3年B組金八先生」の主題歌「贈る言葉」も同時に注目を集め、海援隊としても注目を集めます。
その後、「101回目のプロポーズ」「太平記」などの人気作品に次々と出演。
現在は、俳優として多くのドラマや映画に出演、ラジオパーソナリティやコメンテーターとしても活躍しています。
海援隊とは
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海援隊は、武田鉄矢さん、中牟田俊男さん、千葉和臣さんの3人によって結成されたフォークソンググループです。
坂本龍馬の大ファンである武田鉄矢さんが「海援隊」というグループ名をつけたことは有名な話です。
1971年に結成された海援隊。
1982年12月19日に開催された日本武道館でのラストライブを最後に解散しました。
しかし、1993年に開催された「ドリームライブin福岡ドーム」での再結成ライブを経て、1994年に正式に再結成。現在まで海援隊として活動を続けています。
武田鉄矢のチャリティー活動
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武田鉄矢さんは、個人でも海援隊としても、チャリティー活動に積極的に取り組んでいます。
ここからは、武田鉄矢さんや海援隊がこれまでに行ってきたチャリティー活動を紹介していきます。
東日本大震災でのチャリティー活動
2011年3月11日に、東北地方を中心に甚大な被害が出た東日本大震災。
死者・行方不明者を合わせて2万人を超えるこの震災は、日本周辺における観測史上最大規模の地震と言われています。
そんな大きな被害の出た東日本大震災の被災者に向けたチャリティー活動を、海援隊は積極的に行っています。
海援隊をはじめ、ハウンドドッグや渡辺美里、加藤登紀子、スキマスイッチなど、人気アーティストが一同に集まったチャリティーアルバムコンサートが開催されました。
「東日本大震災支援チャリティーコンサート顔晴ろうニッポン!手をつなごう関西!What a Wonderful World in KANSAI」と題して開催されたこのコンサートは2011年5月14日、大阪の万博記念公園で行われ、豪華アーティストたちが、被災地へエールを送るとともに、継続的な被災地支援を呼びかけました。
コンサートのチケット料金やグッズの売り上げ金などは全て義援金として、岩手県災害義援金募集委員会、宮城県災害対策本部、福島県災害対策本部に寄付されました。
さらに、このコンサートはスペースシャワーTVで生中継され、被災地である宮城や福島をはじめ、北海道、東京、神奈川、沖縄の全国6箇所のライブハウスで無料ライブビューイングが行われました。
海援隊はこのコンサートのラストに登場。
ヒット曲の「贈る言葉」「母に捧げるバラード」を披露し、会場を感動的な雰囲気で包みました。
【東日本大震災】金八先生の名セリフで被災地支援を
東日本大震災の翌月4月14日に行われた映画「豆富小僧」の完成披露試写会。
この映画で声優を務めた武田鉄矢さんが登壇しました。
この舞台上で武田鉄矢さんは、次のようにコメント。
「今こそ必要な’’言葉’’をここ(映画)から探しましょう。ファンタジーの言葉が、一番必要とされています。世界全体が幸せにならない限り、一個人の幸せはありえない」
「3年B組金八先生」での名セリフを引用し、被災地の人々の幸せを実現するための支援を訴えました。
熊本地震でのチャリティ活動
2016年4月14日に発生した熊本地震。
熊本県を中心に震度6〜7の地震が頻発し、多くの被害が発生しました。
災害関連死を合わせると300人近い方が亡くなりました。
この熊本地震のときにも、武田鉄矢さんと海援隊は、チャリティーコンサートに出演し、被災地を勇気づけました。
「熊本地震復興チャリティーコンサート〜九州がんばれ!〜」が2016年7月31日に開催されました。
このコンサートは、歌手の南こうせつさんの呼びかけで開催され、その活動に賛同した海援隊も参加する形となりました。
まとめ
武田鉄矢さんや海援隊のチャリティー活動について紹介してきました。
いかがでしたか?
武田鉄矢さんが、いつも訴えているのは、継続的な活動です。
「世界全体が幸せにならない限り、一個人の幸せはありえない」という言葉は、今の世界情勢にも言えることだと思います。
世界のどこかで辛い思いをしている人たちがたくさんいます。
そんな人たちが少しでも幸せになれるように、自分にできることを見つけて行動を起こしてみてはいかがでしょうか。