出典:radwimps.jp

映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」の大ヒットで一躍日本を代表するロックバンドとなったRADWIMPS。

実は、さまざまな場面でアーティストであることの強みを活かした寄付や義援金などの活動を行っています。

そこで今回は、RADWIMPSのこれまでの寄付活動などについて詳しくまとめました。

RADWIMPSとは

出典:fashion-press.net

2001年に結成された4人組ロックバンドのRADWIMPS。

ファンの間では「RAD(ラッド)」の愛称で親しまれています。

2005年にメジャーデビュー。

デビュー翌年の2006年には、シングルやアルバムがオリコンチャートでトップ10入りを果たし、2008年にリリースしたシングル「オーダーメード」では自身初のオリコンランキング1位を獲得しました。

2016年8月に公開された映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」が大ヒットしました。

RADWIMPSをよく知らないという人でも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

さらに2020年には、メジャーデビュー以降にリリースしたすべての曲を音楽サービス「AWA」で配信したところ、1〜100位を全てRADWIMPSの曲が独占してしまうという快挙を成し遂げたことでも有名です。

なお、ドラム・コーラスの山口智史さんは持病のため活動を休止しており、現在は3人での活動を行っています。

RADWIMPSの寄付活動

とても人気の高いRADWIMPSですが、寄付活動にとても積極的に取り組んでいるバンドでもあるんです。

RADWIMPSがこれまでに行ってきた寄付活動を紹介します。

【東日本大震災】義援金プロジェクト「糸色-itoshiki-」

出典:fannect.jp

2011年3月11日に東北地方を中心に甚大な被害が出た東日本大震災。

RADWIMPSはこの震災の発生を受けて、3月14日に被災地へのメッセージと義援金を募るサイト「糸色-itoshiki-」を開設しました。

震災発生間もない3月25日には15,000,000円、7月25日には10,238,122円の合計25,238,122円を日本赤十字社に寄付したことを公表しています。

RADWIMPSの「糸色-itoshiki-」の活動に賛同した宮藤官九郎さん、堺雅人さん、綾野剛さん、佐藤隆太さんら多くの芸能人の応援メッセージが公開されました。

また、東日本大震災発生以降、ほぼ毎年3月11日に映像作家である島田大介さんとともにYouTubeで新曲を公開しています。

【東日本大震災】10年目の年に特别なアルバムをリリース

東日本大震災以降、ほぼ毎年3月11日に公開してきた新曲。

2012年から2021年までで9曲が公開されました。

  • 2012年3月11日公開「白日」
  • 2013年3月11日公開「ブリキ」
  • 2014年3月11日公開「カイコ」
  • 2015年3月11日公開「あいとわ」
  • 2016年3月11日公開「春灯」
  • 2018年4月8日公開「空窓」
  • 2019年3月11日公開「夜の淵」
  • 2020年3月11日公開「世界の果て」
  • 2021年3月11日公開「あいたい」

震災から10年目を迎えた2021年3月11日に、これまでに発表された8曲に新曲2曲を加えたアルバム『2+0+2+1+3+1+1= 10 years 10 songs』がリリースされました。

Blu-rayとDVDには、これまでにYouTubeで公開された島田大介さんの映像作品も収録されており、10年間の定点観測で生まれたコンセプトアルバムとなっています。

この『2+0+2+1+3+1+1= 10 years 10 songs』の売上金は、日本赤十字社や自治体などに寄付され、日本全国で発生する自然災害などの支援活動にあてられます。

このアルバムによって集まった寄付金の総額は、42,021,006円で2022年4月13日に日本赤十字社に5,000,000円が寄付されました。

残りの寄付金は、今後自然災害等が発生した際に、各自治体などに寄付される予定です。

【熊本地震】チャリティー曲で募金活動

2016年4月14日に発生した熊本地震。

このときも、RADWIMPSのボーカル・ギターを務める野田洋次郎さんはチャリティー曲で募金活動を行っていました。

4人組ロックバンドONE OK ROCKのボーカルTakaさんとともに、楽曲「バイ・マイ・サイ」を新たに収録し直して公開し、その収益金を熊本地震の被災地に寄付する活動を行ったのです。

野田洋次郎さんは、「わずかでも被災された皆さんの心に、穏やかな灯がともりますように」と願いを込めてこの「バイ・マイ・サイ」を歌いました。

この楽曲は「Fannect」を通じて販売され、売上金のうちアーティストの収益分の全額が寄付されました。

まとめ

RADWIMPSの寄付活動について紹介してきました。

アーティストとして、何ができるかを考え行動したRADWIMPSのメンバー。

楽曲を提供することで義援金や募金を募るという、アーティストだからこそできる支援の形を作り上げてきたのですね。

10年もの間、被災者の方々が少しでも心安らぐようにと作り続けてきた楽曲たちをアルバムとしてリリースし、収益金を全て寄付に充てるということは、簡単にできることではありません。

また、ファンにとっても、自分が応援している身近なアーティストがこのような活動をしていることで、関心を持つきっかけになっているのではないでしょうか。

有名なアーティストや著名人がこのような活動を公表することで、少しずつ支援の輪が広がっていくのでしょうね。