出典:fujitv-view.jp

司会者、女優、作家と幅広くご活躍されている黒柳徹子さんですが、ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)の親善大使としても1984年から活動されています。

この記事では、黒柳さんのこれまでの社会活動や、子どもたちへの思いについてご紹介します。

ユニセフ親善大使とは

出典:jisin.jp

ユニセフ親善大使とは、世界の子どもたちへの支援を呼びかけるためにユニセフの活動に協力している方々で、皆さん無償で参加しています。

親善大使は、国内大使、地域大使、国際大使に分けられ、黒柳さんは国際親善大使としてご尽力されています。

黒柳さんの功績について

黒柳さんが当時アジア地域から初めて親善大使として任命されたのは、黒柳さんの子どもたちへ対する愛の深さと、障害を持つ人々や環境への活動の実績が認められたためだと言われています。

1984年にユニセフ親善大使に就任してから、黒柳さんが視察で訪れた国は延べ40か国ほどになります。

2015年3月には、潘基文国連事務総長との懇談会に参加した黒柳さん。

自身がこれまで視察で訪れた地域での災害や紛争の被害について訴えました。

また2021年には、ユニセフ創設75周年を記念して行われた「The Wisdom Project」に参加。

これは、第二次世界大戦後の激動の時代を乗り越えた方々が、次の世代に語り継ぐためのプロジェクトです。

黒柳さんは動画にて、幼い頃の戦争体験やユニセフ親善大使の活動について語っています。

ユニセフ親善大使としてのご活躍により、黒柳さんは、2000年にユニセフの第1回「子どものためのリーダーシップ賞」を受賞し、そして2003年には日本政府より瑞宝中綬章を授与され、2015年には文化功労者に選ばれました。

黒柳さんはユニセフ親善大使として、自身のホームページで次のようなメッセージを発しています。

「私がユニセフ親善大使に就任してから、38年の間に、のべ43万人のみなさんから63億円(2022年6月末まで)という、ものすごくたくさんのお金をお送りいただきました。ユニセフ親善大使 黒柳徹子の口座に振り込んでいただいたお金は、事務費用など1円もいただかずに、全額をニューヨークのユニセフの本部に送らせていただいています。視察した場所には、必ず、その地域のユニセフを通して、必要な物を作ってもらったり、送ってもらっています。その他には、ユニセフが一番緊急に必要な活動のためにも使っていただいています。みなさまの募金が、全額、子どもたちを救うために、確実に使われていることをお知らせいたします。みなさまが、私を信じてくださって、募金をお送りいただいていますこと、心から感謝しています。」

一部抜粋:totto-chan.jp

ウクライナへの寄付

出典:nhk.or.jp

黒柳さんは2022年4月5日、自身のインスタグラムにて、ロシアのウクライナ侵攻への思いを語りました。

「毎日トップニュースで報道されていますように、ウクライナがたいへんなことになっています。命を落とす子どもたち、つらい思いをしてる子どもたちも、たくさんいます。私が子どもの頃、戦時下でも小学校に通っていました。私は、運よくそれから青森のほうに疎開しましたが、疎開先が見つからず、東京に残った友達はどうしているだろうと、毎日心配でした。ウクライナの子どもたちはどうしてるのでしょうか。戦禍から逃げ惑ったり、遠い道のりを歩いて行ったり、一人ぼっちになったり、そういったウクライナの子どもたちを見ると、他人事とは思えません。今回は、いつもの口座とは別に、ウクライナの子どもたちのための募金口座を下記のとおり開設しました。こちらの口座に寄付していただいた募金は、私が責任をもって、国連のUNICEFを通して、全額をウクライナ支援のために使わせていただきます。一人でも多くの子どもたちを救えますように、皆様よろしくお願い申し上げます。」

引用:instagram.com

自身の戦争体験と重ね合わせながら、ウクライナの子どもたちを思いやる黒柳さん。

この投稿で黒柳さんは、青色と黄色のウクライナカラーの衣装に身を包み、文章だけではなく、動画でも募金を呼びかけました。

「一人でも二人でも、子どもたちが希望を持って生きられるようにしてあげられたらいいなって思ってます」ユニセフのインタビューでそのように語った黒柳さん。黒柳さんのバイタリティー溢れる行動力には驚かされるばかりです。これからも世界の子どもたちのために精力的に活動される黒柳さんに注目していきたいと思います。