俳優、歌手、映画監督と様々な顔を持つディーン・フジオカさん。

そんなマルチな才能を発揮するディーンさんが、2021年4月に絵本『ふぁむばむ』を出版し、そして、子どもたちへ絵本を寄贈するためのクラウドファンディングも実施しました。

この記事では、ディーンさんの絵本プロジェクトをはじめ、フードドライブの活動についてもご紹介します。

絵本『ふぁむばむ』から広がる世界

出典:savechildren.or.jp

絵本『ふぁむばむ』やクラウドファンディングに込められたディーンさんの思いについて、見ていきたいと思います。

絵本『ふぁむばむ』について

タイトルの『ふぁむばむ』は、ディーンさんのファンクラブ『FamBam』に由来します。

『FamBam』とは、“Family Always Means Backing Any Member”の略で、いつどこにいても、家族の様に支えあえる仲間という意味があるそうです。

この絵本は、そんな『FamBam』の中で育まれてきたFamBam モンスターたちが旅に出るストーリーで、広い意味での“家族”の形をテーマにしています。

ディーン・フジオカさんのコメント

「初めての絵本 『ふぁむばむ』が完成しました。この絵本はモンスターたちが人間界に旅に出る事で始まる物語です。彼らは姿形や性格の全く違う個性豊かなモンスターたちであり、ファンクラブ“FamBam”の中で愛され育まれてきたキャラクターです。そして今回、セーブ・ザ・チルドレンさんと一緒に支援プロジェクトを行います。絵本の売上からの寄付金、クラウドファンディングからのご支援は、セーブ・ザ・チルドレンさんと共に、“アジアの子どもたちに絵本を通して学びの機会を提供”するプロジェクトの活動費として使用させていただきます。絵本を通じて子どもたちと共にカラフルな未来を作っていけるプロジェクトにしたいと思います。」

一部抜粋:

ディーン・フジオカ 初の絵本が発売決定!

クラウドファンディングについて

国際NGOセーブ・ザ・チルドレンを通じて、子どもたちに学びの機会を提供するためのクラウドファンディングが実施され、目標金額を大きく上回る18,391,600円の支援が集まりました。

絵本『ふぁむばむ』の初版収益の一部と、クラウドファンディングによる支援金は、日本の子ども向け施設への絵本の送付や、モンゴルの幼稚園や小学校、子どもたちを幼稚園へ通わせることができない家庭へ、教育用教材などを届けるために使われました。

そして、多くの感謝のメッセージがプロジェクトに寄せられています。

●静岡県の保育園より

「当園は多文化共生保育を行っており、6ヵ国の園児・職員が生活を共にしています。他者との共感、他者への感化が必要不可欠という想いのつまった『ふぁむばむ』を園児や職員にも感じてほしく、応募させていただきました。『ふぁむばむ』は、簡単な日本語をもとに、絵をみながら世界観を共有できる絵本だと思います。職員・園児ともに楽しみながら、そして時には真剣に考えることのできる保育教材として有効に使用させていただきます。」

一部抜粋:

セーブ・ザ・チルドレンよりご支援者の皆さまへ

●モンゴルのご家庭より

「息子は、毎朝幼稚園に行くのが嫌で泣いていました。このプロジェクトが始まってから、幼稚園が私たちに絵本のパッケージを貸し出してくれるようになりました。私たちは毎日新しい絵本を借りてきて、子どもたちと一緒に読んでいます。今では、息子は楽しく幼稚園に通っています。このプロジェクトを立ち上げ、実行してくださった方々に、私たち家族はとても感謝しています。」

一部抜粋:

セーブ・ザ・チルドレンよりご支援者の皆さまへ

フードドライブの活動について

出典:twitter.com

ディーンさんは、子どもたちへの支援だけではなく、フードドライブというプロジェクトにも携わっています。

フードドライブとは

家庭で余っている食品の寄付を募り、フードバンクなどを通して地域の福祉団体や施設、生活困窮者などに提供する活動。

米国が発祥とされ、欧米諸国では食品ロスを減らす取り組みとして広く浸透しています。

引用:kotobank.jp

ディーンさんの取り組み

①ライブ会場にて

2016年8月19日のバースデーライブ「FamBam Birthday Bash」にて、フードドライブを実施しました。ディーンさんは、誕生日プレゼントを受け取る代わりに、もっと必要な人々にプレゼントを渡したいという思いから、ファンの皆さんへ呼びかけました。

そこでは、約1.2トンもの食品が集まり、セカンドハーベストジャパンへ寄付を行いました。

それがファンクラブ“FamBam”の始まりでもあったそうです。

②ファンクラブ限定のフードドライブ

2021年8月19日から31日にかけて、ファンクラブ発足5周年のタイミングで、フードドライブの活動を再開し、ファンクラブ会員の皆さんから約2.6トンもの食品が集まりました。

それらは、セカンドハーベスト・ジャパンを通じて児童養護施設や母子支援施設といった福祉団体などへ届けられたそうです。

ファンクラブ以外の方にもフードドライブの活動を知ってもらうため、食品の写真や支援への思いなどをInstagramに「#fambamfooddrive」のハッシュタグを付けて投稿する企画も実施しました。

また、2022年8月19日〜9月17日には第二弾を開催しました。

逆輸入俳優として一躍有名になったディーン・フジオカさん。

海外では当たり前である寄付の文化も、日本へ根付かせてくれるのではないでしょうか。

今後のディーンさんの活動に、注目していきたいと思います。