コロナウイルス感染症拡大によって、ミュージシャンは大きな影響を受けました。しかし、影響を受けたのはミュージシャンだけではありません。全国にあるライブハウスは、営業すらできないという死活問題にぶつかりました。

その中で、自身もツアーを中止せざるをえなくなったバックナンバーが、グッズ販売によってライブハウスへの寄付活動をしていたのです。

グッズ販売で総額5744万円寄付

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新型コロナウイルスの影響でファンクラブツアー「one room party vol.5」が中止となったバックナンバー。2020年は、多くの舞台やコンサートが中止となり、ミュージシャンやアーティストにとっても非常に厳しい状況となりました。

その中で、バックナンバーオンラインショップにて、新しいグッズを販売し、その売上3744万円とメンバーからの寄付を追加し、総額5744万円を全国71ヶ所のライブハウスに配分しました。1つのライブハウスにつき80万9128円ずつの支援となります。

自分がお世話になった場所を忘れない姿勢

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寄付というと、赤十字社や団体の基金などを思い浮かべることが多いかと思います。もちろん、このような場所に寄付するのも大事な活動です。しかし、今回のコロナウイルス感染症拡大のような状況では、政府も対応が追いつかず、また寄付団体がないところへの支援は届きにくい状況ともいえます。

その中で、バックナンバーがライブハウスを支援したというのは、非常に大きな意義があったのではないでしょうか。バックナンバー自身、「現在、back numberの活動の原点とも言える場所『ライブハウス』が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により長期の休業を余儀なくされ、存続の危機に瀕しているところもたくさん出てきています。

そんなライブハウスのために少しでも力になりたいというメンバーの想いから、全ての収益金をライブハウスに寄付させていただきます」とコメントしています。

また、グッズを購入したファンに向けて、「皆様からのライブハウスへの温かいご支援が必ず音楽の明るい未来に繋がると信じています。たくさんのご協力をいただき、本当にありがとうございました」とメッセージを送りました。

バックナンバーのいう「ロック」とは誠実さではないか

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今回の寄付に対して、ファンからは、

「僕らはグッズも貰えて、ライブハウスに間接的に寄付もさせてくれて、 「みんなで助けたんだ!」という感覚にさせてくれる。 そんなback numberチームには感謝しかない」「バンドマンの原点となるライブハウスにいろんな思い入れを感じるし大切に思ってるのが心の底から伝わってくる……」

といった声が聞かれました。

そして、支援してくれたファンに向けて「本当にありがとうございます」「こんなことがあっていいのかという気持ちでいっぱいです」とお礼の言葉を述べています。バックナンバーは、デビュー当時から、ドームツアーができるまでになった今までも変わらず、「常にロックバンドでありたい」という思いを大事にされています。

「ロック」とは何なのでしょうか。

筆者は、「ロック」「ロックンローラー」という言葉に対して「破天荒」というイメージを持っていました。コトバンクでは、「大音量のエレクトリックな音楽という意味で使われることが多い」と書かれています。

バックナンバーは、「ライブハウスのような観客とバンドの関係性を大事にしたい」という気持ちを濃くもっており、ドームツアーの時もエンターテイメント性を頼りにするのではなく、自分たちの飾らない姿を見せることを大事にされているそうです。

トークでも、自分らの弱さや葛藤をさらけだし、観客を向き合う姿勢は1対1。規模に関係なく、ファンを大事にし、その場所を大事にしているからこそ、ライブハウスに寄付をしようという視点になり、そこに多くのファンが賛同したのではないでしょうか。

このブレない芯の強さ、誠実さが、バックナンバーの「ロック」なのだと思いました。

身近な人に目を向けてみよう

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バックナンバーのライブハウスへの寄付活動をみて、筆者は寄付や支援する先は自分で選んだらいいんだと新しい気付きをもらいました。そう考えると、自分の身近な人に目を向けて、隣の人に声をかけたり、手を差し伸べるという行為も大きな意味を持つのではないでしょうか。

大きなことをしよう!と気負いせずに、自分のまわりで出来ることから着実に行動していこうと思いました。