皆さん、SDGsという言葉をご存じですか?

「詳しくは分からないけどなんかニュースで聞いたことがあるような・・・」

「地球温暖化に対しての政策のこと?」

こうした疑問を持つ方も少なくないでしょう。実は、このSDGs、地球温暖化だけでなく2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことを指します。

今回は、このSDGsの考えに基づいたサステナビリティな取り組みを行うNIKEについてご紹介します。この記事を見れば、SDGsについて、そしてNIKEがどんな考え方でどんな取り組みをしているのか、いずれも社会問題における理解を深める際に重要な内容ばかりです。

是非、最後までご覧になってみてください。

SDGsとは一体なんなのか?

出典:unicef.or.jp

SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

公共財団法人日本ユニセフ協会の公式HPに掲載されている動画がこちらになります。

SDgsについて詳しく知りたい方はこちらを参照することをおすすめします。

なぜ、NIKEはSDGsに基づいた取り組みを積極的に行うのか

出典:nike.com

ナイキが掲げる Move to zero はスポーツが未来永劫発展していくことを願った活動で、企業活動による一酸化炭素、二酸化炭素の排出と、廃棄物のゼロを目指す活動を指します。彼らは地球温暖化等による気象の変化がアスリートのパフォーマンスやクオリティの劣化につながると考えています。

例えばアメリカの多くの州では、温度や湿度の高い環境の中でアスリートの安全を確保するためのルールが導入されています。そうした規制により練習時間を短くしたり、着用する装具を減らしたり、時には試合が中止になってしまうこともあるのです。
こうしたアスリートの危機ともいえる背景を元にNIKEは、地球の未来、そしてスポーツの未来のためにMove to Zeroを掲げ、サステナビリティな取り組みを加速させています。

NIKEの具体的な目標や取り組みやをご紹介

出典:nike.com

NIKEは、掲げたビジョンを実現させるために、さらに具体的な目標を以下5つに定め、Move to Zeroに取り組んでいます。

1.NIKEは2050年までに、NIKE所有及び運営する施設の100%再生エネルギーでの稼働を目指します。

2.NIKEは2015年パリ協定に即し、2030年までに世界のサプライチェーン全体からの炭素排出量を30%削減します。

3.NIKEは全てのフットウェア生産過程から生まれた廃棄物の99%を。廃棄せず再活用します。

4.NIKEは1年に10億円以上のプラスティックボトルを廃棄する代わりに再利用し、新しいジャージやフライニットシューズのアッパーのための糸を作ります。

5.Reuse-A-Shoseとナイキグラインドの各プログラムは、廃棄物を新しいプロダクト、遊び場の路面や陸上のトラックやコートに変えています。

では、次に具体的な取り組みを紹介していきます。

再利用を存分に活用

出典:nike.com

NIKEは、これまで数多くの商品を販売してきた実績があります。数々の商品開発で得た膨大なデータを元に新たなアイデアを生み出しています。

例えば、2008年以降にデザインされた、すべてのNike Airソールに製造廃棄物をリサイクルした素材が50%以上使用され、製造には100%再生可能エネルギーが使用されています。                 プラスチックボトルを再利用して作られる再生ポリエステルを使用することにより、従来の方法と比較し、廃棄物の削減と炭素排出量も約30%削減することに成功しています。

また、廃棄対象となった商品から、シューズボックスを回収・保管し、箱資材廃棄の削減を実現させています。

緩衝材の削減と素材の選択

出典:nike.com

続いてNIKEは、商品の出荷時、適切な梱包により緩衝材を削減する取り組みを行っています。第一段階ではプラスチックの緩衝材を廃止し、最終的にはすべての緩衝材をなくすことを目標としています。

また、素材の選択にも重点を置いており、既存のプラスチック、糸、テキスタイルを再利用することによって、二酸化炭素排出量を大幅に削減させることを可能にしています。

2020年までに持続可能なコットンを100%使用することを目標とし、オーガニックコットンを積極的に使用。これにより、年間680トンのコットンをリサイクルするだけでなく、化石燃料由来の殺虫剤や合成肥料を使用せず土壌の健全性と自然の生態系を保っています。

こうした地球環境に優しいNIKEの取り組みは、実は2000年シドニー五輪の時点から開始されています。実は、既に20年以上にわたり、NIKEはサステナビリティを念頭に置いた製品の開発を行っているのです。

消費者である私たちにできることを

出典:wired.jp

さて、ここまでNIKEのサステナビリティな取り組みについて触れてきました。NIKEがここまで多くの取り組みを行っていることを知っていましたか?

こうした取り組みに対して、世界中の企業の模範となるに相応しい企業だと多くの声を寄せています。

それでも、二酸化炭素排出量の多くを占めるのは、家庭で使う電力やガス、車のガソリンが多くを占めており、地球環境の改善には、個人個人の力が必要なことは明らかです。しかし、今ある生活をガラリと変えてしまうことは長い目で見て得策ではないでしょう。

そこでNIKEのような環境問題に対応した商品を購入を視野に入れてみることは誰にでもできるはずです。

皆さまも、日頃購入しているものが、地球にとって優しいものなのか、一度立ち止まり考えてみてはいかがでしょうか?