ZOZO創業者で実業家の前澤友作さんは、ふるさと納税と題して全国87自治体に寄付したことを発表しました。

寄付を報告したツイートは、一万件以上リツイートされ、8.9万件のいいねを記録しました。

この記事では、前澤友作さんの寄付状況や、それに対するファンの反応を紹介します。

ふるさと納税で全国87自治体に寄付

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ふるさと納税10億円を寄付する取り組みを行っていた前澤友作さんは、2021年10月12日にTwitter上で、全国87自治体に寄付したことを発表しました。

「【ご報告】今年のふるさと納税は、以下の各自治体に500万円~3000万円の範囲内で寄付をしました。コロナでまだまだ観光は厳しい状況下ですが、各街の持つ観光資源に活用いただき、コロナ後には素晴らしい旅先のひとつとして僕たちに夢を与えてくださることを願っています。あなたの街は入ってましたか?」

引用:前澤友作(2021/10/12)午前8:46, Tweet

この取組に対してフォロワーから「前澤さん凄すぎる」「私も微力ながら寄付しましたー!」「こういう取組はすごく素敵です!感謝しかありません。」などとコメントが集まりました。

ふるさと納税に忍者の街が感謝状

前澤さんから500万円のふるさと納税を受けた三重県名張市は、忍者の街にちなんで巻物の感謝状を送りました。感謝の気持ちを伝えるために、目立つよう巻物型で感謝状を作成しました。長さ250cm、横22cmの紙に、暗号のような文字で感謝の文言を書きました。市の担当員は「忍者とゆかりの深い街だと知ってもらい、名張に足を運んでいただければ。」とインタビューに答えていました。

兵庫県三木市はテロワール体験プランを検討中

兵庫県三木氏は1000万円の寄付を受けました。三木市はこれまでに、体験型ツーリズム案を進めていました。「マイ包丁」製造体験や酒米の農家体験などを楽しむことができるテロワール体験プランを検討していました。担当者は今回の寄付を受けて「山田錦の生産と酒造りに関わる体験の創出を目指す」と答えていました。

「一緒にサーフィンを楽しみましょう」牧之原市杉本市長

静岡県牧之原市も1000万円の寄付を受けました。300近い応募の中から当選し、前澤さんが宇宙から帰還した二日後の2021年12月22日に寄付金が納付されました。杉本市長はインタビューで「寄付先の自治体に選ばれ光栄です。沿岸部の観光活性化、静波サーフスタジアムを核とした周辺活性化計画に活用した観光まちづくりを実現したいです。」と答えていました。今後、より具体的に寄付金の使い道を検討する方針です。

世の中からお金をなくすことで世界は平和になる

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前澤さんが考える「世界を平和にする方法」は、世の中からお金をなくす事です。お金の担ってきた役割や歴史は否定せず、ただ「お金が想像以上に私たちの人生に深く入り込んできた」と考えているそうです。お金に支配される恐怖や人生の質が決められる感覚が幸福感を錯覚させ、本来の人間らしさを喪失させている。

そのような世界からお金が無くなることで、「自分の好きなことや得意なことを仕事とし、人を喜ばせ感動させる人に感謝が集まります。また、本来仕事とはそうあるべきだったことに多くの人が気づくはずです。」「人がお金の存在によって忘れかけていた、何かを作ったり提供してくれる人に対する感謝や敬意の気持ちを取り戻します。」と前澤さんは考えます。

引用:「世の中からお金をなくす」ことで世界は平和になる

世の中からお金が無くなる世界を想像し、「自分はどう生きたいか」を改めて考える必要があるのかもしれません。

ネットの反応

このような投稿に対してネットでは、「お金のいらない国大賛成」「そんな世界がいつの日か、訪れることを強く強く願っています」「お金に依存しなくていい生き方を望みます」といったコメントがある一方で、「働く気力がなくなってしまう」「満足のいく生活をしたから次はお金をなくすなんて都合がよすぎる」などのコメントもありました。

「どんなに批判されてもやめない」

最近では「お金配りおじさん」と自らを称すこともある前澤さんですが、彼がお金配りをやめないのには理由がありました。

前澤さんはお金を「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える手段だと考えています。しかし、お金を持つことで「偉くなった」「何でも買える」と思う人もおり、その価値観を変えることが重要だと言われました。またお金配りを続ける最大の理由は、今の資産は自分一人で稼いだものではなく、周りの人たちのおかげで、たまたま稼げたからこそ社会に還元し、恩返ししないといけないからだと考えているからです。

前澤さんの行動には多くの人が注目し、時には批判されることもあります。一方で自分の信念を曲げず突き進む姿に勇気をもらう人も多くいます。今後も彼の行動には目が離せません。