粗品とは?

粗品さんは大人気お笑いコンビ『霜降り明星』のメンバーです。2018年のM-1グランプリで14代目王者に輝いたのち、数々の番組やイベントに出演するようになり活躍を続けています。そんな粗品さんですが、お笑いだけでなく破天荒な私生活がたびたび話題となっているのをご存じでしょうか。実は粗品さんはこれまでに何度か巨額の寄付を行っているのです。本記事ではそんな粗品さんの他とは一線を画した破天荒な寄付活動について紹介していきます。

無類のギャンブル好き?

粗品さんの破天荒ぶりが話題になっているのは主に私生活での『ギャンブル』についてです。粗品さんは自他共に認める無類のギャンブル好きであり、その様子は各種SNSやYouTubeで隠すことなく公開されています。自身のYouTubeチャンネルでも『ギャンブル依存症ですよ?』とあっさり認めているのが粗品さんらしいです。

ギャンブルで借金があっても多額の寄付をし続ける

ギャンブルでのお金遣いが心配されることの多い粗品さんですが、負け続けというわけではなく時にはギャンブルで数百万円以上の利益を出していることもあります。それだけでも驚きですが、粗品さんはなんとその利益のほとんどを寄付にまわしているのです。

『賭け狂い』の3日間と巨額寄付

ここからは粗品さんの寄付活動について、特に話題を呼んだ『賭け狂いの3日間』からの寄付について紹介します。

700万負けからもう77万負けようとして・・・?

粗品さんは2020年10月18日〜20日の間に、競馬、競艇、ボートレースと毎日多額のお金をかけ続け最終的には3日間で700万円もの負けを出してしまいました。Twitterではその様子が生々しく実況されていて、その金額とスピードから非常に世間の話題を呼んでいました。そして21日には『700万負けよりも777万負けの方が良い』という理由から、まさかの競輪で77万円の賭けにでたのです。

これだけでもかなり破天荒なエピソードですが、粗品さんの驚きの行動はここからでした。なんとその77万円がまさかの大的中し、326万4000円分の勝ちをだしたのです。

そしてその後、利益分の249万4000円を全額『公益財団法人日本財団』に寄付しました。これには公益財団法人日本財団の公式Twitterも以下のようにコメントしています。

公式財団公式Twitter

 『粗品様、『新型コロナウイルス緊急支援募金』への2度目のご寄付本当にありがとうございます。未だ新型コロナウイルスの拡大が収まらない中、温かい行動に大変感謝いたします』

これまでにも行われてきた巨額寄付

実は粗品さんのこうした寄付はこれが初めてではありません。これまでにも競輪で100万円の賭けをして、200万円まで増やしたのちに利益の100万円をまるまる寄付するなどといった行動をしています。一般的にはギャンブルで勝ったお金は、自分の臨時収入として使う方がほとんどだと思います。しかし粗品さんは勝った分のお金を自身の借金や生活費に充てることはなく、寄付団体に寄付することが多いようです。

破天荒な姿が良い意味で昭和っぽいと評判

こうした行動が粗品さんの魅力の1つであり、世間では『良い意味で昭和っぽい』などと評価されています。しかし中には粗品さんの行動を心配する声も多く、今後の活動に関心が寄せられています。

一般的には『余剰資金』の範囲で継続した寄付がおすすめ

粗品さんのような寄付活動はある意味かっこいいですが、こういった寄付を続けるのは一般的にはおすすめできません。寄付はあくまでも自分の『余剰資金』で無理なく、継続して行うことが推奨されています。特に芸能人の寄付は規模が大きく話題になることが多いため、自分と比べてしまい『こんな数百円自分が寄付したところで意味ない』と感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、実際にはそんなことはありません。数百円の寄付でもワクチンを購入することが出来ますし、こういった小さな寄付がつもりつもって大きな支援につながります。以下はユニセフが公開している金額あたりに出来る支援の一覧ですが、これを見れば小額でもかなりの支援になることが分かると思います。

金額あたりに出来る支援の例

2円 ビタミンA欠乏症やはしかによる合併症を予防・治療するための、ビタミンAカプセル1錠

 73円 ビタミンやミネラルが含まれた微量栄養素パウダー30袋

 175円 10リットルの水を運搬・貯水することができる、折りたたみ式の貯水容器1つ

 180円 経口ポリオワクチン10回分

 316円 1錠で4~5リットルの水を浄化できる浄水剤1000錠

 357円 子ども用のえんぴつ10本とノート10冊

 405円 虫下し飲み薬100錠

 420円 はしかから子どもを守るための予防接種用ワクチン10回分

 523円 子どもを寒さから守る、大きめの毛布1枚

『ギャンブル依存症かな?』と思っても1人で抱え込まない

粗品さんは自身がギャンブル依存症であることを認めたうえで寄付活動を行っておりますが、ギャンブル依存症の方がこういった行動を続けられることは少ないと思います。『自分も寄付などしてみたいけれど、ギャンブル依存症でお金が足りない』と感じた方は、決して1人で悩まないで下さい。

現代ではギャンブル依存症は決して珍しいものではなく、そのための治療法や改善策などをあらゆる機関が提供してくれます。しっかりと治療をして、そのうえで寄付活動を始められるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。粗品さんはかなり特殊な寄付活動を続けられていますが、どんな寄付でもそれによって助かる人々がいることは事実です。批判を含めて様々な意見がある粗品さんの行動ですが、大事なのは『自分自身は何をしているか』だと思います。少しでも寄付に興味のある方は、自分にできるところからでいいので一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?