アーティスト活動をされる一方で寄付への活動も積極的に行われているスポンテニアのMASSATTACK(マサタック)さんこと福原正隆さん 。今回はMASSATTACKさんのそうした活動を支える原動力や自分たちの活動が社会に与える影響についてお話を伺ってきました。

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活動するにあたっての原動力とは

-アーティスト活動やご自身の生活を維持した上で、このような寄付への活動にも参加されることは、とても大変だと思います。MASSATTACKさんのその原動力はどこから湧いてくるのでしょうか。

僕の活動に対する原動力は、ありがとうのお手紙やお礼の言葉をいただけることですね。おいしいおいしいと言ってこども達が食べてくれること、それだけで嬉しく思います。お母さんからも”年末の忙しい時期だったので助かりました”とか、”次のお弁当は何が来るんだろうねと話しています”などといった声を、直接聞けるのはありがたいです。そういったありがとうの連鎖が広がっていくことが、僕を動かしてくれているのだと思います。

-活動したことによって見えてきた今後の課題はありますか?

配達する家庭が徐々に増えてきたこともあり、自転車で配達してくれるメンバーに事故が起きないかどうかが心配です。またアレルギーについても、もちろん内容を明記しているとはいえ、何かあってからでは遅いので常に注意を払わなければいけないと感じています。

自分たちの活動が社会に与える影響について

-ご自身の活動が、社会に対してどのような影響を与えていければ良いとお考えでしょうか?

日本寄付財団の思いと通じるところがあるのですが、寄付がポップでおしゃれなカッコいいものとして、みんなに受け入れてもらえるようになってくれれば嬉しいです。そして、”なんで寄付しないの?ダサいじゃん”みたいな風潮ができると最高ですね。

ドラッグもダサいという認識が広がれば、みんなやらなくなると思うんです。若い人にとってイメージの影響は大きいと思うので、寄付に関するイメージアップを図ることが大切だと思います。

-寄付に対するイメージを良くしていくためにどういったことが必要でしょうか?

自分の生活が大変だから寄付できないということは、理由としてはもっともだと思います。でもここで少し考えてみてください。楽しいから笑うのではなくて、笑っていたら楽しくなるということは、よくありますよね?寄付にしても、大変だから寄付しないのではなくて、寄付をしていたら大変じゃなくなっていた、ということも起こり得るのではないでしょうか。この100円を募金箱に入れたことによって、心の中がポジティブになって頑張れた、というご経験をされた方もいらっしゃると思います。

そういった姿勢を見せていくこと、発信し続けることが大切だと思います。大変という言葉で片付けてしまうと何もできなくなってしまいますので、まずは寄付に対するハードルを下げていくことが、ファーストステップではないでしょうか?

寄付と聞くとなんとなく敷居の高いものと思いがちですが、それをいかにポップなものにしていくかは、わたしたちの行動次第なのだと感じました。次回最終回は、MASSATTACKさんの今後の活動やALT MEDIA読者の皆さんへのメッセージについてお伺いします。