出典:nhk.or.jp

「釣りバカ日誌」をはじめとして、多くの映画やドラマに出演している西田敏行さん。

日本にはなくてはならない俳優の1人ですよね。

そんな西田敏行さんらが、東日本大震災の翌年に仙台でチャリティーイベントを開催しました。

今回の記事では、このチャリティーイベントについて詳しく紹介します。

西田敏行とは

出典:oricon.co.jp

1947年生まれの日本を代表する俳優の1人である西田敏行さん。

西田敏行さんの演技を見たことがない人はほとんど居ないのではないでしょうか。

1968年、青年座俳優養成所に入所し、1970年に卒業。

そのまま青年座座員として、養成所を卒業した年の7月に舞台「情痴」でデビューしました。

その後、「西遊記」やNHK大河ドラマ「おんな太閤記」など数々の人気作品に出演。

現在に至るまで、連続ドラマを中心に活躍しています。

その他にも、歌手活動も精力的に行っています。

1981年4月に発売した「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットし、紅白歌合戦にも出演を果たしました。

ドラマや歌手活動、バラエティ番組など、精力的な活動を続ける西田敏行さんですが、東日本大震災の被災者支援のために、親交のある俳優たちとともにチャリティーイベントを開催しました。

仙台でのチャリティーイベント

出典:mapion.co.jp

西田敏行さんをはじめとする4人の俳優が中心となって、仙台でチャリティーイベントを開催。

そのチャリティーイベントの詳細を紹介します。

「笑顔でつなぐ!プロジェクト」

西田敏行さん、柴俊夫さん、松崎しげるさん、田中建さんの4人が中心となって進める「笑顔でつなぐ!プロジェクト」。

これは、「笑顔」を合言葉に東日本大震災の復興を支援するプロジェクトです。

4人の発起人を中心として、2012年3月9日から3月12日にかけて、チャリティーイベント「NEVER FORGET東北−笑顔でつなぐ!プロジェクト−」を開催しました。

このチャリティーイベントには4人の他に、石田純一さん、中井貴一さん、佐藤浩市さん、名取裕子さんら豪華俳優有志約20人も参加しました。

参加した俳優有志が、撮影したポートレート写真などを、CASIOの画像変換サービス「IMAGING SQUARE」でアート調に加工。

これらの作品を展示し、販売しました。

地元スポーツチームも参加

プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスやサッカーJリーグのベガルタ仙台、バスケットボールの仙台89ERSなどの地元プロスポーツチームも、サイン入りグッズなどを提供。

会場で販売する形でチャリティーイベントに参加しました。

このチャリティーイベントの収益金は全て、あしなが育英会が震災遺児のために仙台に建設した「レインボーハウス東北」のために寄付されました。

柴俊夫さんからのメッセージ

「NEVER FORGET東北−笑顔でつなぐ!プロジェクト−」の代表を務める柴俊夫さん。

チャリティーイベントの開催に際して次のようなコメントを発表していました。

「東北で被災された方には、長いサポートが必要です。今我々は、『NEVER FORGET東北』プロジェクトにより、長いスパンでの協力を全国に呼びかけています」

「多くの賛同が、大きな力となります。親を失った子供たちにケアハウスを届けるために、多くの方々からの力強いお力添えをお願いします」

長期的な支援と、震災孤児への支援を呼びかけています。

あしなが育英会とは

あしなが育英会とは、災害や病気、事故や自死(自殺)などによって親を亡くした子どもたちや、障がいなどによって親が十分に働けない家庭の子どもたちを、奨学金や教育支援、心のケアなどで支える民間の非営利団体です。

あしなが育英会は、東日本大震災で親を失った子どもたちの支援も積極的に行っています。

そのひとつは、レインボーハウス東北なのです。

レインボーハウス東北とは

出典:news.radiko.jp

レインボーハウス東北は、JR仙台駅からほど近い場所にあります。

2011年3月11日に発生した東日本大震災。

この震災や震災直後に発生した大津波で親を亡くしたり、親が行方不明になったりした子どもたち。

合計で2083人が震災後あしなが育英会とつながりました。

あしなが育英会は、この震災孤児たちに対して給付金を支給するなどの金銭的な支援を行いましたが、同じ境遇の子どもたちとその保護者の出会いと交流の場を作るため、レインボーハウスを建設しました。

まとめ

西田敏行さんをはじめとする、俳優が集まって行われたチャリティーイベントについて紹介しました。

東北地方を中心として甚大な被害が発生した東日本大震災。

継続的な支援の大切さを感じていた西田敏行さんたち俳優陣は、震災の翌年に行動を起こしました。

東日本大震災発生から約12年が経とうとしています。

意識しなければ少しずつ、人々の記憶から薄れてしまいます。

この機会に、東日本大震災について今一度考え、自分にできる支援の形を考えてみてはいかがでしょうか。