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1957年にラジオドラマでデビューして以来、60年以上もの間第一線で活躍し続けている大女優・吉永小百合さん。

老若男女問わず、誰もがその名前と顔を目にしたことがありますよね。

そんな吉永小百合さんですが、これまでさまざまな慈善活動や募金活動を行ってきました。

今回は、吉永小百合さんがこれまでどんな活動をしてきたのか、紹介していきます。

吉永小百合とは

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1957年、当時小学校6年生だった吉永小百合さんは、連続ラジオドラマ「赤胴鈴之助」で女優としてデビューしました。

同じ年にテレビドラマ「赤胴鈴之助」で、テレビデビューを果たします。

女優だけでなく、数多くのレコードも発売している歌手の一面も持っています。

1960年代、「日活の看板女優」として絶大な人気を誇った吉永小百合さん。

ブロマイドのあまりの売れ行きに、店頭から姿を消す現象が起きました。

当時人気だった女優の松原智恵子さん、和泉雅子さんとともに「日活三人娘」と呼ばれていました。

そんな吉永小百合さんですが、長年女優として第一線で活躍しながら、寄付や慈善活動にもとても積極的に取り組んできました。

吉永小百合の寄付

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吉永小百合さんは、これまで多くの寄付活動を行っています。

その一例をご紹介します。

「菊池寛賞」賞金を全額被災地へ寄付

2015年12月4日、吉永小百合さんは東京都内で行われた「菊池寛賞」の授賞式に出席しました。

「菊池寛賞」とは、日本文化振興会が主催している、文化活動で業績を挙げた個人や団体に贈られる賞です。

吉永小百合さんは、長年にわたる女優業と1986年からライフワークとして取り組んでいる原爆の詩の朗読や、東日本大震災と福島第一原発事故に見舞われた福島県民の詩の朗読で、復興支援に尽くしたことが評価されたのです。

吉永小百合さんはこの授賞式で、作曲家の坂本龍一さんが2013年に編成した楽団のコンサートについて触れました。

この楽団は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地である岩手・宮城・福島の3県の小・中・高・大学生を中心として編成されました。

吉永小百合さんは、この楽団が2016年3月26日にコンサートを開催することに触れ、自身も出演することを発表。

さらにこのコンサートに「菊池寛賞」の副賞100万円を寄付することを明かしました。

「私もちょっとだけ出演して、皆様と一緒にすてきなコンサートを開きたいと思います。いただきました賞金は、その会のために使わせていただきたいと思っております」

とコメントしています。

吉永小百合の慈善活動

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吉永小百合さんは、寄付活動だけでなく、慈善活動やボランティア活動も積極的に行っています。

原爆の詩の朗読活動

吉永小百合さんは、原爆投下後の広島を舞台にした映画「愛と死の記録」や「夢千代日記」などへの出演をきっかけに、1986年からボランティアで原爆詩の朗読を行っています。

35年以上にわたって、反核の詩「原爆詩」を全国各地で朗読を行い、原爆や戦争の悲惨さを伝え続けているのです。

また、2002年には広島市にある平和記念資料館の音声ガイドのナレーションをボランティアで担当するなどの活動も行っています。

2011年に広島国際会議場で行われた原爆詩朗読会では、「世の中から核兵器、原子力発電所がなくなってほしい」と訴え、常に反核の姿勢を伝えています。

沖縄でのチャリティーコンサートを開催

2020年1月5日、沖縄県宜野湾市にある沖縄コンベンションセンターで「平和のために〜海とぅ詩とぅ音楽とぅ」というタイトルのチャリティーコンサートが開催された。

このコンサートは、吉永小百合さんと作曲家の坂本龍一さんによって、戦後75年の節目の年に音楽や詩の朗読によって平和の尊さを伝えました。

坂本龍一さんが、第1部で未発表曲を含めた7曲をピアノソロで演奏。

第2部では吉永小百合さんが登場し、坂本龍一さんの演奏をバックに沖縄に関する詩や、これまでに沖縄「慰霊の日」に読まれてきた平和の詩などを朗読しました。

このコンサートは、ひめゆり平和記念資料館や沖縄の地元誌・沖縄タイムス社などで構成された実行委員会が主催しました。

実行委員会を構成した各団体がこれまで吉永小百合さんに朗読の依頼をしていたところ、「皆さんが一緒になって実行委になっていただければ・・・」と提案があり実現したといいます。

このコンサートの収益は、全額沖縄県内の平和活動団体に寄付されました。

まとめ

吉永小百合さんの寄付や慈善活動、ボランティア活動について紹介しました。

いかがでしたか。

長年に渡り、一貫して活動を続けてきた吉永小百合さん。

第二次世界大戦が終戦した年である1945年の3月に生まれた吉永小百合さんの、原爆や戦争に対する強い思いが伝わってきます。

戦争や原爆、原発事故による放射能汚染などは、何もしなければ時間とともに人々の記憶から薄れてしまいます。

それを風化させないためにも、支援を継続していくためにも、吉永小百合さんのような有名人や著名人が行動を起こすことはとても大切なことなのではないでしょうか。

ぜひこの機会に、戦争や原爆、原発事故の実情や現実を知り、行動を起こしてみてはいかがでしょうか。