俳優の斎藤工さんが2018年2月24日、監督(齊藤工名義)・出演した映画『blank13』の舞台挨拶に登壇し、そこで同月6日に起きた台湾花蓮でのマグニチュード6.0の地震による被災地支援の寄付を行うことを明らかにしました。

斎藤工さんコメント

「2017年は台湾・高雄映画祭に呼んでいただいたご縁もあり、この作品は3月より台湾で上演することが決定しました。また、先日台湾で起きた地震に対して、『blank13』として何かできないかと思い、映画のステッカーの売上全額と、Tシャツ売上の一部を支援金として、僕がしっかりお届けしに行こうと思っています。」

舞台挨拶の会場は、お客さんからの温かい拍手に包まれました。この記事では、斎藤工さんがこれまで行ってきた活動やその活動に対する思い、またファンの皆さんの反応についてご紹介します。

斎藤工さんのその後の主な活動

台湾への支援の他にも、これまで斎藤工さんは様々な活動をされています。

西日本豪雨*被災地でのボランティア活動

2018年西日本を襲った豪雨。斎藤工さんは、広島県へ泥出しのボランティアへ行かれました。このことは事務所に言わず、完全プライベートでの行動だったそうです。黒いツナギにマスク姿で、黙々と土砂を運んでいた斎藤工さん。被災者から声を掛けられると、気さくに握手や写真撮影に応じ、現地の皆さんの励みになりました。

*2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨。

コロナ禍におけるミニシアターへの援助

コロナ禍において、撮影スケジュールが遅れたり、公開が延期となったりと、大きな打撃を受けることとなった映画業界。そんな状況を救うべく、2020年4月29日に、オンライン映画館『STAY HOME MINI-THEATER』が開館しました。『STAY HOME MINI-THEATER』は、必要経費分を差し引いた売り上げを、対象劇場と配給・製作サイドで5:5で分配される仕組みです。

斎藤工さんは、ご自身が監督した映画『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』での劇場収入分を、日本赤十字社とミニシアターエイド基金に寄付されたそうです。

撮影現場に託児所の設置

2022年に公開されたNetflixシリーズ『ヒヤマケンタロウの妊娠』は、男性が妊娠するようになった世界で、突然の妊娠に悪戦苦闘する、斎藤工さん扮する桧山健太郎と周りの人々を描いたドラマで、その撮影現場に託児所を設置しました。

これまでの撮影現場で、妊娠を機に現場を離れ、そして復帰できない女性をたくさん見てきました。女性の社会進出と妊娠出産がマッチしていないという思いを長年抱いていた斎藤工さん。自分のやっていることが、当たり前と思ってもらえる世の中になることを期待しているそうです

ファンの皆さんの反応

https://twitter.com/4281Ichika/status/1018446875307827200?s=20&t=ksF9KpXfq32dnz2FtCVxWw

前述の西日本豪雨の際に、現場でのボランティアの皆さんを始め、このような感想が寄せられました。

「斎藤工さんのお陰で、被災地のみんなが笑顔になってる」

「坂町小屋浦に斎藤工が来てくれました!!!握手もできたし、めっちゃかっこよかったです!!これで復旧作業がはかどります!!」

「暑い中復旧作業の手伝い、写真やサイン快く受けていて、被災者の方々の笑顔になれた、元気でたってゆう言葉がたくさん飛び交って斎藤工さんパワーはすごい」

またTwitterには斎藤工さんの写真が添えられた投稿もありました。

斎藤工さんの行動力、お人柄を絶賛するコメントが、たくさん寄せられたことから分かるように、被災者の皆さんの心が勇気づけられたのは間違いありません。

最後に

斎藤工さんはシュタイナー教育を受けてこられました。世間の常識に惑わされず、自分の信じた道を突き進む力は、その頃から形成されていたのかもしれません。俳優、監督にとどまらず、社会の一員として活動されている斎藤工さんの今後のご活躍を楽しみにしています。